2023年は日本で見ることが出来ない月面Xを紹介します

種子島で撮影した月面X
月面Xと呼ばれる天文現象
お月様といえば、人類にとっても太古の昔から身近な存在ですが、年に数回ほど観測できる『月面X』という天体イベントがあります。
ある特定のタイミングで月面を観察すると、クレーターの部分にアルファベットの”X”が白くはっきりと浮かび上がる現象です。
古くから知られている現象ですし、天文好きな方は知っているかと思います。
また、なにかの機会にご覧になったからもいらっしゃるかと思います。
どこが月面X?ここが月面Xです

ここが月面Xです。
これだけ?って言われそうですが、これだけです。
でも天文好きにはこれでもたまらないイベントです。
時間と共に、"X"の文字が浮き上がってきて、だんだん消えていくイベントになります。
月面Xなど天体イベントの観察は、お子さんと一緒に観察がベスト
お子様の学習教育系のサイトによりますと、子供の約2/3が、星や月に何らかの興味があるという調査結果があります。
月の月面Xの観察は、時間とともに徐々に見え方が変化していくことに子供たちも気づくでしょうし、観察を通して理科が大好きになるきっかけになったり、正しい時間を計算するために算数を学ぶ必要があることを、なんとなく感じる機会になるかもしれません。
月面Xはいつ見ることができる?
観察する場所の緯度経度によって多少は違います。
月面Xは、空が晴れていれば約1~2時間の間しっかり観察できます。
また、月が見える場所であれば、場所はどこでも観察できますが、都会だと見えにくいでしょう。
月面Xなど天文現象の発生日時を調べるのは、天文年鑑が便利です。
天文年間の発行年度の年の観察可能日が載っていますが、ネット上でも日程を独自予報しているサイトもあります。
独自予報として月面Xの観察可能日を掲載している凄いサイトです。
残念ながら、2023年は月面"X"を見ることができない
2023年は夜間に好条件で月面"X"を見ることが出来ないようです。
2023年の月面Xは、すべて日没前の青空でピークを迎えるので夜間の月面Xはないそうです。
普段は"X"の文字は見えないから面白い
同じ機材で満月を撮影していますが、白いXの文字は見当たりません。
決まったタイミングだけ、光の加減で「X」の文字が白く浮き出るのです。

種子島で撮影した普通の満月
月面Xや月面LOVEについて
月面Xは上弦の月の、特定の時間だけ見ることができますが、実は光の加減で、最大約2時間ほどだけ"X"が浮かび上がるものです。
この現象が出るときには、他にもL・O・V・Eという文字(月面LOVE)も見つけることができます。
特にVは見つけやすいですが、O(オー)は、クレーターがいっぱいあるので、どれでも良いでしょう。
月面Xは、肉眼で確認するのは無理ですが、天体望遠鏡を使えば見ることが可能です。
入門用の口径が8センチクラスのもので十分ですし、値段も比較的安価なもので十分です。
このクラスの天体望遠鏡では、月だけでなく、惑星や星雲星団などいろいろな天体も観測できます。
月面Xは年に数回、特定の時間だけです
種子島で撮影した満月の写真ですが、『月面X』は確認できません。
月面Xは特定の時間を狙う必要がありますが、確認できた感動は格別です。
天体ショーは子供たちにも見せてあげたい!
大人になってしまうと、こういう月面Xや流星群などの天体イベントへの興味は失われがちですが、子供たちは別かもしれません。
私は50年前の子供の頃に見た流星群を未だにはっきりと覚えています。
天体ショーをきっかけに、宇宙などの科学技術に興味を持つ子供たちも居るでしょう。
国際宇宙ステーションISS(きぼう)も肉眼で見えます
国際宇宙ステーションISSは日の出か日没頃に太陽光を反射すると、明るく光って肉眼でもはっきり見えます。
ISSの目印は飛行機のように点滅しないことです。
ISSが見える時間は、『きぼうを見よう』などネット上でも確認できます。
2023年は日本で見ることが出来ない月面Xを紹介まとめ
種子島の夜空には天の川がしっかり見えます。良く晴れた日は、まさに満天の星です。

種子島で撮影した天の川
写真のように、タイミングによっては国際線の飛行機や人口衛星が写ってしまうのが困るところです。
都内などの大都市に住んでいると、天の川をあまり見たことがない方が多数いらっしゃるかと思います。
ぜひ空を見てみてください。ISSが飛んでいるかも知れません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。