EXIF:25mmf2.0 10S ISO800
種子島で見た5000年に一度のネオワイズ彗星について
2020年3月に発見されたネオワイズ彗星について、国立天文台から夏には見えるという発表され話題になりました。
最初は暗いので肉眼では見えないのでは?と思われていたようですが、種子島では肉眼でもはっきり見えました。
しかも、約1週間程度という長い期間にわたって観察できましたので、私にとって驚きの彗星でした。
ネット上には、ネオワイズ彗星の写真が溢れかえっていたのを覚えています。
冒頭の写真はネオワイズ彗星と北斗七星が同時に写っていますが、ちょっと寂しい絵かなと思っていました。たまたま彗星を見に来た女性がいらっしゃいましたので、アクセントとしてLEDを点灯して画面に入っていただいきました。
ネオワイズ彗星の概要です。
ネオワイズ彗星が見ごろ
2020年3月に発見された新彗星、ネオワイズ彗星(C/2020 F3 (NEOWISE))が7月に見ごろを迎えました。当初の予想よりも少々明るく、7月8日には、明るさは1~2等級で観測されていました。その後はゆっくりと暗くなりながらも、7月中は肉眼でも見える明るさで観測されました(7月18日に約3等級、7月31日現在約5等級)。なお、8月に入るとさらに暗くなり、肉眼では見えなくなると予想されます。適度な設定をした写真撮影では、とくに7月上旬から中旬にかけて、尾を引いた立派な姿がとらえられました。8月以降は、写真でも写りにくくなると予想されます。出典: www.nao.ac.jp
ネオワイズ彗星、肉眼で見える彗星
ネオワイズ彗星は、種子島の西の空にぼんやりとした姿で見ることが出来ました。
7月下旬頃には暗くなり、高度も低くなってきて見るのが難しくなってしまいましたが、1週間ほどは見ることが出来ました。
種子島の西海岸、雄龍雌龍の岩からみたネオワイズ彗星
種子島は離島ですから日没後は海霧が発生してしまう場合がありますが、日没後しばらくは少し霞んだ感じでしたので、この海霧が晴れるのを数時間待って撮った写真です。
EXIF:55mmf1.8 6S ISO1600
これも海霧で霞んでいますが、多少霧が晴れた瞬間です。
5000年に一度とも7000年に一度とも言われたこのネオワイズ彗星が見せてくれた天文ショーですから、撮影するチャンスに恵まれたのは幸運です。
竹崎漁港で見たネオワイズ彗星
もちろん、西海岸まで行かなくてもこの彗星は肉眼で見えました。
彗星は実際には宇宙空間を高速で駆け抜けているのでしょうが、こんな感じで尾を出しながらまるで止まっているかのように見えますので、不思議な感じです。
竹崎漁港からみたネオワイズ彗星EXIF:55mmf1.8 10S ISO800
彗星は本体(核)から放出されたガスと塵(ダスト)によってイオンの尾(イオンテイル)と白色の塵の尾(ダストテイル)を形成しますが、コマとダストテイル、イオンテイルが普通の広角レンズでも捉えられるのは非常に貴重です。
星の撮影は、普通は外部の明かりを嫌うものですが、漁港の明かりも有る条件でも彗星は、はっきり見えていますし、しっかり写っています。何という明るさ。
宇宙ヶ丘公園でも撮影
南種子町にある宇宙ヶ丘公園からは、特に肉眼できれいにはっきり見えました。
宇宙ヶ丘公園は、内陸部で比較的高い位置にあるため海霧もなく、星を撮影するには比較的好都合ですから、ここでゆっくり撮影ができます。
西の表の海水浴場も良かったかと思いますが、ちょっと遠すぎましたので行かなかったのが残念です。
彗星が見える位置があまり低いと良く写りませんので、国立天文台のデータを見ながら、ある程度絵になる角度の時間を調べてに現地に向かいます。
彗星や流星の撮影のためカメラを構えていると、天文ファンや天文に興味がある方と会うこともできます。
流星群の撮影と違って同じ位置に止まっている感じですからポータル赤道儀も不要ですし、三脚を立てればすぐに撮影が出来ちゃいます。
種子島で見た5000年に一度のネオワイズ彗星のまとめ
種子島で体験した5000年に一度のネオワイズ彗星との対面、あまりにも普通に見えていたでしたので、当時はあまり気合を入れて撮影していませんでした。
今にして思えば、なんてもったいない。もっと大量に写真を撮っておけばよかったとか、超望遠で、彗星の尾も撮影しておけばよかったと後悔しきりですが、こんなことも有ったという記録として記事にしてみました。
これからもいろいろな彗星がやってくるはずですが、チャンスが有ればまたチャレンジしてみたいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
https://tn-surf.com/unar-x/