種子島に行きたいのだけど、宿が全然とれない!いな種子島に何が起きてるの?と疑問に思う方は居ませんか?
いま種子島では、すぐお隣の馬毛島の自衛隊基地建設で、大変なことになっていることは、ニュースでも報道されています。
実際はどうなのか、種子島には知人が多数いますので、基地建設4影月目の種子島の実態について聞いてみたことを記事にしています。
種子島に旅行や出張をされる方々には、ネット予約でなく、電話で丹念に宿を探せば宿泊可能と言う情報も有りますので、是非最後まで読んで頂きたいです。
馬毛島の自衛隊基地建設、平和な種子島に起きた特需10選、地元知人に聞いてみた
馬毛島(まげしま)の自衛隊基地について
種子島から12km西にある馬毛島(まげしま)に、現在、自衛隊基地が建設中です。
この基地建設は、防衛省HPに、馬毛島(まげしま)における施設整備について、今までの経緯を含め非常に詳しく記載されていますので、詳細をしっかり知りたい方はリンク先を参照ください。
馬毛島の自衛隊基地建設での島の変化は、ニュースでも取り上げられていますが、実際はどうなのか、種子島に居る知人たちに聞いて、具体的な変化10選をまとめました。
防衛省HPのコンテンツは、基本「自由に使える」とのことですので、引用しながら説明します。
馬毛島はどこにある?
「種子島港」の更に西の方約12kmにある小さな島が馬毛島(まげしま)で、現在は無人島でした。
下のPDFファイルの「種子島港」の更に西の方にある小さな島が馬毛島(まげしま)です。
ここに現在、自衛隊の基地を建設中ですが、無人の島で宿泊施設や電気も無い島ですので、工事は種子島を拠点として実施されます。
2023年の夏ごろには、海底ケーブルの敷設工事も行われる予定ですが、定期便などもちろんありませんし、大きな船が着岸できる港も有りません。
馬毛島は、無人のぺったんこで小さな島と言ってよいでしょう
出典:防衛省ホームページ(当該ページのURL)
馬毛島ってどんな島?
馬毛島は、種子島の西方12kmの東シナ海にあります。
島の面積は8.20キロ平米、島の周囲16.5km。島は、全体的にぺったんこで、海抜の最高地点でも島中央部の岳之越の71.7mです。
島には川がないため、農業には適していません。
戦後の緊急開拓事業による農業開拓団が馬毛島に入植を開始して、ピーク時(昭和34年)には、113世帯528人が島に住んでいましたが、水源に乏しく、農業に適さない土地であることに加え、鹿による農作物被害が増加し生活が困窮したため、島民は徐々に島を離れていきました。
1980年(昭和55年)3月に最後の島民が島外に移住し、西之表市立馬毛島小・中学校も最後の卒業生を送り出して閉校し、以降無人島となって現在に至っています。なお、鹿は現在も居るそうです。
種子島に向かう飛行機から馬毛島を見ると、大きな十字がはっきりと見えるのが特徴でしたが、前の所有者が、島全体を飛行場とするべく整備をしていた結果です。
国の馬毛島買取で、自衛隊基地が建設される経緯となりましたが、これも様々な経緯が有ります。
興味のある方はネットで調べることが可能です。
馬毛島の詳細はウィキペディアの馬毛島を参照ください。
種子島~馬毛島間の作業員の通勤は?
馬毛島は宿泊施設も電気、水道もない離島ですから、一番近い種子島から船で通勤する必要が有ります。
と言っても、定期船も無いので、防衛省から委託された業者の渡し船による通勤になるのです。
また、馬毛島は、非常にぺったんこな島ですので、たった12km先でも、種子島からは見えません。
自衛隊関係者の宿舎建設予定地について
馬毛島に宿舎を作ることは、いずれインフラは整備されますが、近隣に焦点が無い等、生活するには現実的でないことから、宿舎は、種子島の西之表市、中種子町、南種子町に配置する計画とのことです。
出典:防衛省ホームページ(当該ページのURL)
実際は、種子島の漁船が、建設作業員の通勤の足になる
種子町の浜津脇港が、通勤港として候補に挙がっており、将来は馬毛島への通勤に活用される事でしょう。
また、港の利用状況に応じて、西之表港などの港も活用する計画との事です。
しかし、現在は工事が始まって、約3か月ですから、定期船などは全くないため、種子島の漁師さんが所有する漁船を利用して、作業員の方々を馬毛島まで渡しています。
また、大きな建設資材や重機はヘリコプターで運びますが、通常の建設資材等は船で運びます。
しかし、大型船が使えないため、今は漁船の需要が非常に大きいのです。
工事は約5年掛を見込んでいる
基地建設には、約5年が見込まれています。工事が終われば、次は自衛隊基地の運用が始まりますから、自衛隊関係者の方々が、工事作業員の方たちと入れ替わることになります。
計画図によると、島の全部を使っての基地建設になることが判ります。
出典:防衛省ホームページ(当該ページのURL)
馬毛島の自衛隊基地建設、平和な種子島に起きた特需の具体例10選
工事前から、賛否両論が有る事は、基地建設の場合は通例ですし、もちろん選挙戦の最大の論点にもなります。
種子島沖の馬毛島で戦後最大規模とされる自衛隊の新たな基地建設が始まって3カ月、種子島・西之表市では様々な変化が起きていました。
今は、この基地建設関係の作業員、数百人が種子島に島に来ており、数年間滞在するのです。
これは大きな経済効果が有ります。
(1)種子島民は、自衛隊基地建設に賛成?反対?県議会議員選挙で真っ二つ
自衛隊基地建設に賛成か反対かは、種子島の中でも、真っ二つに意見が分かれているようです。
2023年春先に行われた県議会議員選挙では、賛成派1名、反対派1名が当選していますが、票数は極めて拮抗していました。
市長や町長はじめ島民の方々も当初は賛成反対を明確にしていた方たちも、実際に変化に遭遇して、途中から意見が反転する方も多数居る様子で、混乱している様子です。
(2)再建交付金や漁業補償費22億円の用途について論議
自衛隊基地建設に当たり、種子島には、再建交付金や、海底ボーリング作業等に伴う海水汚濁等の漁業補償費も出る様子で、議員の方たちも慎重に評価しているかと思われます。
何といっても、基地建設で懸念されるのが漁業への影響。
防衛省はこれまで種子島漁業協同組合に周辺海域の漁業権の一部を消滅させると説明し、総額22億円の漁業補償を提示していますし、漁協など関係者は、これらについて検討うぃしている様子です。
(3)種子島の宿泊施設が満杯で予約が困難
工事の拠点である、種子島の西之表市の宿泊施設は、予約で一杯なのは事実の様です。
また、中種子町あたりまでも、予約で一杯で、宿泊先の確保に四苦八苦するそうです。
ただ、南種子町では、予約は撮りにくいことは有りますが、全く予約が取れないということではないそうです。
旅行や出張で行く場合、南種子町の宿を探す方が懸命かも知れません。
旅行代理店によると、種子島の宿泊の予約がとりづらい状態はゴールデンウィークは勿論、夏休みシーズンも続く見通しだそうです。
(4)空き地にコンテナハウス乱立
宿泊施設が一杯なので、西之表市を中心に、空き地にコンテナハウスが乱立しているのは事実の様です。
今が稼ぎ時とばかりに、次々と仮設ハウスが出来ている様子には驚いたそうですが、数年間滞在する作業員の方たちには、ホテルや民宿より、コンテナハウスの方が快適かも知れません。
ちょっとお高いコンテナハウスは、エアコン、ベッドやテレビ、ミニキッチン、シャワー、洗濯機が備え付けられており、さらに必須ともいえるWi-Fiも完備とされているそうです。
家賃は幅がありますが、1人暮らし用で月額10万円程度が設定されており、種子島では高額な物件となって居ます。
(5)種子島の宿泊費が高騰
これも事実の様です。種子島の昔からの古くて汚い格安の宿でも、今は昔の数倍の宿泊費に跳ね上がっている場合が有るそうです。
部屋が有れば、宿泊先として場所を提供した方が儲かるため、契約を解除されてしまうテナントも有るそうです。
(6)H3ロケット打ち上げ隊の宿泊場所がなかった
3月に打ち上げのあった、H3ロケットの打ち上げですが、関係者の宿泊先がなく、島間にある南種子町自然の家(昔の学校を改修した施設)の体育館などで雑魚寝をしたのは事実だそうです。
中には、女の子もいたそうですが、自然の家の教室を改造した畳の部屋で、パーテーションで仕切っただけの場所で、数日間宿泊をして、ロケットの打ち上げに臨んだそうです。
大変な打ち上げ作業だったのだと思います。
また、種子島宇宙センターの体育館に、段ボールベッド等を設置したのは事実らしいのですが、これは、打ち上げ関連の警備関係者のためだったそうですので、一般の方の宿泊は出来ないそうです。
(7)漁師の方は、漁船を使って馬毛島まで作業員を乗せると、10万円/日稼げる噂
これも、本当で実際の起きていることで、事実だそうです。
運航については、自衛隊の運行管理委託業者がある程度コントロールしてはいますが、漁船が有れば、一日10万円ですから、重油代など経費を弾いても、漁に出るより遥かに稼げるそうです。
ただ、地元の漁師さんが漁に出なくなってしまうという問題も発生します。
島の漁獲量が大きく減ってしまいますし、GW中には、行船が岸壁で衝突事故を起こすなど(けが人はなかったそうです)、今までと違うことが起きていますので、細かなトラブルも発生しています。
しかし、目先稼げる法に行ってしまうのは、当然の結果でしょう。
(8)高給の求人があるって本当?5年程度の短期間の仕事
現在、馬毛島での建設作業員の高額求人も有るそうです。職種も広く、数年間という短期で稼ぎたい方向けです。
島で問題になって居るのは、今の仕事を辞めてしまって、馬毛島の求人に応募して、ガッツリ稼ぐ方が多いとのこと。
理解できますが、地元の会社経営者はたまったものではないでしょう。
内地に住んでいる方でも、仕事が無くて困っている方なら、馬毛島で働くのも有りでしょう。
給料は、サラリーマンの数倍は軽く稼げるほど、かなり良いそうですし、結果、夜の街での羽振りも良いそうです。
現在の仕事を辞めてしまうことを検討している方は、馬毛島の仕事は、3~5年と言うことも考慮に入れてください。
(9)羽振りが良い作業員たちで、夜の店(居酒屋等)が一杯
ネット上で、「種子島の居酒屋は、建設作業員でごった返していて、店に入れなかった」という情報が有りますが、島の方に聞くと、西之表や中種子辺りまでは、そういう状況、でも南種子町なら、まだなんとか大丈夫な感じとのこと。
西之表の繁華街では、高給に沸く建設作業員の若者たちが、酔って夜の街で喧嘩するなと、今までの種子島になかった細かいトラブルも起きている様子です。
ただ、種子島では、活発にお金が動いていますから、夜の街は大いに栄えるでしょう。
種子島では、上手に経営をすれば非常に売り上げが伸びているかと思いますから、スナックなどでは、売り上げに大きく影響するため、女の子の確保に必死の様です。
(10)何とか入れた居酒屋で、メニューの大半が売り切れ?
私も何度か通っていた小さな居酒屋さんなのですが、ネットで、「店のメニューの大半が品切れ」というニューズも有りましたが、種子島の方に聞くと、「たまたまそんな日があったのではないか?」ということでした。
そこまで刺身などの海の幸が店に無いことはないという感じでしたが、漁師さんが漁に出ずに、馬毛島の渡し船に精を出していることから出た噂ではないかと思います。
しかし、何となく「品切れが多い感じ」は否めないそうです。
(おまけ)建設土木電気など、一般の工事業者が手いっぱいで他の仕事ができない
これは、現地でも大変困っているらしく、作業員が馬毛島にごっそり取られてしまいますから、種子島の一般の工事に支障が出ているようです。
また公共工事でも、一般競争入札の公告を掛けても、「応札者なし!」が多発しているそうで、公共工事でさえ支障が出ており、工事業者が馬毛島に行ってしまっている状況では、種子島での工事について、工事会社の確保が困難な状況となって居る様です。
馬毛島の自衛隊基地建設、平和な種子島に起きた特需10選 まとめ
種子島のすぐお隣の馬毛島で始まった自衛隊基地建設で、種子島に作業員が多数来た結果、種子島に大きな変化が起きています。
ニュースでも報道されていますが、島の方々もこの変化にはちょっと戸惑っているかも知れません。
実際に種子島の知人に「どうなの?」と聞いた、馬毛島自衛隊の基地建設での島の変化10選でしたが、これらの感じ方は、個人によって大きく違うかも知れません。
中には、大袈裟な報道も有るようですが、今の種子島に「馬毛島特需」が起きていることは間違いないようです。
- (1)種子島民は、自衛隊基地建設に賛成?反対?県議会議員選挙で真っ二つ
- (2)再建交付金や漁業補償費の用途で論議
- (3)種子島の宿泊施設が満杯で予約が困難
- (4)空き地にコンテナハウス乱立
- (5)種子島の宿泊費が高騰
- (6)H3ロケット打ち上げ隊の宿泊場所がなかった
- (7)漁師の方は、漁船を使って馬毛島まで作業員を乗せると、10万円/日稼げる噂
- (8)高給の求人があるって本当?5年程度の短期間の仕事
- (9)夜の店(居酒屋等)が一杯で入れない
- (10)何とか入れた居酒屋で、メニューの大半が売り切れ?
仕事に困っている方なら、馬毛島に求人を調べてみるのも良いかも知れません。
また出張た旅行で、種子島で宿が取れないという方は、南種子町を中心に、丹念に電話を掛けると予約できるという情報も有ります。
今回は、あまり生々しい事実は記載しませんが、大きな変化など、種子島からの情報が有れば、改めて記事にしたいと考えています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。