年にたった数回しか観測できない『月面X』という天体イベントがあります。
月のクレーターにアルファベットの”X”がはっきりと浮かび上がるのですが、滅多に見ることが出来ないのです。
そのような月面Xを紹介する記事です。
見ることが出来ない年もあるくらい貴重な天文現象、月面Xを紹介を紹介します
これは種子島だけでなく、世界中で観察できる自称ですが、『月面X』をご損字でしょうか。
ずばりこれです。
写真は当サイト管理人が、サーフィン撮影用天体望遠鏡で撮影したものです。
種子島で撮影した月面X
月面Xと呼ばれる天文現象
お月様といえば、人類にとっても太古の昔から身近な存在ですが、年に数回ほど観測できる『月面X』という天体イベントがあります。
ある特定のタイミングで月面を観察すると、クレーターの部分にアルファベットの”X”が白くはっきりと浮かび上がる現象です。
古くから知られている現象ですし、天文好きな方は知っているかと思います。
また、なにかの機会にご覧になったからもいらっしゃるかと思います。
どこが月面X?わかりませんよね。ここが月面Xです
始めて見る方は、月面Xって言われても判らないですよね。
ここのやしるしの先を見てください。Xの文字が浮かび上がってます。
ここが月面Xです。
これだけ?って言われそうですが、おっしゃる通り。
まさにこれだけです。
でも年に数回しか見ることが出来ない、天文好きにはこれでもたまらないイベントです。
時間と共に、"X"の文字が浮き上がってきて、だんだん消えていくイベントになります。
小学生たちにも、『あっ見えたぁ!』という感じで、これは好評です。
月面Xなど天体イベントの観察は、お子さんと一緒に観察がベスト
お子様の学習教育系のサイトによりますと、子供の約2/3が、星や月に何らかの興味があるという調査結果があります。
月の月面Xの観察は、時間とともに徐々に見え方が変化していくことに子供たちも気づくでしょうし、観察を通して理科が大好きになるきっかけになったり、正しい時間を計算するために算数を学ぶ必要があることを、なんとなく感じる機会になるかもしれません。
月面Xはいつ見ることができる?
観察する場所の緯度経度によって多少は違います。
月面Xは、空が晴れていれば約1~2時間の間しっかり観察できます。
また、月が見える場所であれば、場所はどこでも観察できますが、都会だと見えにくいでしょう。
月面Xなど天文現象の発生日時を調べるのは、天文年鑑が便利です。
天文年間の発行年度の年の観察可能日が載っていますが、ネット上でも日程を独自予報しているサイトもあります。
独自予報として月面Xの観察可能日を掲載している凄いサイトです。
残念ながら、年に数回、晴れた日にしか月面"X"を見ることができない
月面Xは滅多に観察できません。年に数回ですが、天気が悪ければ当然観察は無理です。
例えば2023年は年間でも日本では月面"X"を見ることが出来ないのです。
※2023年の月面Xは、すべて日没前の青空でピークを迎えるので夜間の月面Xはないそうです
貴重な月面Xをお判りいただけたでしょうか。
普段は"X"の文字は見えないから面白い
参考までに、同じ機材で満月を撮影していますが、白いXの文字は全く見当たりません。
決まったタイミングのみで、月のクレーターの光の加減で、月面Xの文字が白く浮き出るのです。
種子島で撮影した普通の満月
月面Xや月面LOVEについて
月面Xは上弦の月の、特定の時間だけ見ることができますが、実は光の加減で、最大約2時間ほどだけ"X"が浮かび上がるものです。
この現象が出るときには、他にもL・O・V・Eという文字(月面LOVE)も見つけることができます。
特にVは見つけやすいですが、O(オー)は、クレーターがいっぱいあるので、どれでも良いでしょう。
月面Xは、肉眼で確認するのは無理ですが、天体望遠鏡を使えば見ることが可能です。
入門用の口径が8センチクラスのもので十分ですし、値段も比較的安価なもので十分です。
このクラスの天体望遠鏡では、月だけでなく、惑星や星雲星団などいろいろな天体も観測できます。
月面Xは年に数回、特定の時間だけです
種子島で撮影した満月の写真ですが、『月面X』は確認できません。
月面Xは特定の角度になる時間を狙う必要がありますが、確認できた感動は格別です。
天体ショーは子供たちにも見せてあげたい!
大人になってしまうと、こういう月面Xや流星群などの天体イベントへの興味は失われがちですが、子供たちは別かもしれません。
私は50年前の子供の頃に見た流星群を未だにはっきりと覚えています。
天体ショーをきっかけに、宇宙などの科学技術に興味を持つ子供たちも居るでしょう。
国際宇宙ステーションISS(きぼう)も肉眼で見えます
国際宇宙ステーションISSは日の出か日没頃に太陽光を反射すると、明るく光って肉眼でもはっきり見えます。
ISSの目印は飛行機のように点滅しないことです。
ISSが見える時間は、『きぼうを見よう』などネット上でも確認できます。
見ることが出来ない年もあるくらい貴重な天文現象、月面Xを紹介 まとめ
当サイトの管理人は、サーフィン撮影もしますが、星空の撮影もします。
種子島の夜空には普通に天の川がしっかり見えます。
良く晴れた日は、まさに満天の星です。
悩みと言えば、飛行機や人工衛星が星空写真を台無しにすることくらいです。
メチャクチャ台無しな写真をご覧ください。
種子島で撮影した天の川
写真のように、タイミングによっては国際線の飛行機や人口衛星が写ってしまうのが困るところです。
都内などの大都市に住んでいると、天の川をあまり見たことがない方が多数いらっしゃるかと思います。
ぜひ空を見てみてください。あなたの頭の上にISSが飛んでいるかも知れません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。