種子島では、5月にゲンジボタル(源氏ボタル)を見ることが出来ます。
種子島で蛍を見ることが出来る場所は、西之表市ではアッポーランド、中種子町では古田が有名です。
でも、南種子町でも、田代地区で見ることが出来ます。
ピークは過ぎてしまいましたが、蛍の撮影に行ってきましたので、写真で紹介します。
種子島の源氏ボタルは5月が見頃、蛍の撮影方法について紹介
ゲンジボタルは、内地では6月上旬から6月下旬に飛びます。
しかし、種子島では、それより1か月早い、5月上旬から5月中旬頃が見頃です。
農薬散布で絶滅したかと思われた南種子町のホタル。
しかし、ここ数年での見事復活劇を写真で紹介します。
蛍の数は年によってかなり変動しますが、去年は雨が多いせいか、時期が早く数が少ない感じでした。
2025年はどうでしょう。蛍が飛び始めると、地元の誰かが教えてくれます。
蛍の光る時間について
蛍の撮影は、夜に行っても無駄になることが有ります。
蛍が光るのは、ある程度時間帯が決まっています。
蛍は午後7時ごろから光り始め、午後8時から9時ごろが活動のピークになります。
特に、蒸し暑く風のない曇り空(月明かりがない)の時に多く飛び回ります。
雨の日や風が強かったり、気温が低いとき、月明かりが明るい夜はあまり飛びません。
こういう時は、見に行っても見ることが出来ないかも知れません。
蛍は一晩に3回飛び回ると言われおります。
- 1回目が19時半~21時頃
- 2回目が夜11時頃
- 3回目が午前2時頃です。
パートナーを求めて命がけで光るわけですが、一晩で3回も相手を探すなんて、結構お盛んです(いや必死なのでしょう)。
もちろん、蛍はこの1回目がもっとも活発に動き回りますので、撮影は1回目を狙います。
南種子町のメジャーな蛍の名所を紹介
南種子町で蛍を見に行くのは、田代地区にある「ひかりの郷」がベストです。
目印は、田代神社又は田代地区公民館です。
田代神社入口です。現時点でGoogleマップでは「田代神社」は出てきませんでした。
蛍を見る目印の田代神社
風情ある田代バス待合所も目印です。
玄間は、この風情ある田代バス待合所の裏の空き地に停めましょう。
決して、蛍がいる「ひかりの郷」まで、ズカズカとへッとライトを付けて車で侵入してくるのは、蛍の生息地を荒らす行為です。
ですから、ぜひやめて欲しいです。
また、カメラマンにとって自動車のヘッドライトやLEDライトは蛍撮影の天敵です。
このため、私は「ひかりの郷」ではなく、秘密の場所で撮影しています。
風情ある田代バス待合所
ホタルを見ることが出来る、「ひかりの郷」の看板
「ひかりの郷」の看板は、田代子供会の手作りです。
駐車場は、矢印の通りですので、蛍が居る川には直接車で行かず、徒歩で行ってください。
南種子町で蛍見物が出来る「ひかりの郷」看板
南種子町で蛍見物をするなら、「ひかりの郷」入口道路を徒歩でまっすぐ歩いていけば、川に着きます。
南種子町で蛍見物が出来る「ひかりの郷」入口道路
南種子町の蛍写真を紹介
南種子町で実際に撮影したゲンジボタルの写真を紹介しましょう。
仕事が多忙で、完全にピークを過ぎてしまいましたが、撮影に行ってきました。
蛍の飛行は気まぐれ
源氏ボタルは、どこを飛ぶか予想が付きませんから、光っている蛍を見つけて撮影します。
この時、フレームの範囲内で飛んでくれることを祈っています。
南種子町ゲンジボタル
ピントは、ほぼ無限遠に設定していますので、カメラレンズから遠い蛍は細い線で写ります。
南種子町ゲンジボタル2
カメラレンズの直近を飛ぶ源氏ボタルは、ピンボケの影響で、かなり太目に写ります。
源氏ボタルはあまり人を気にしませんが、撮影中、滅多にカメラには近づいてきてくれません。
カメラの近くを飛んでくれた蛍は、こんなに太く写ります。
レンズの直近を飛ぶ南種子町ゲンジボタル
ピーク過ぎてますが、蛍の写真を紹介
ピークを明らかに過ぎた時点での撮影ですので、数が圧倒的に少ないのですが、南種子町の源氏ボタルの写真を紹介します。
あまり動かないのはメス、積極的に飛ぶのはオスだそうです。
草むらで光っているのはほぼメスの様です。
南種子町ゲンジボタル5
遠くにいてあまり動かない蛍はこんな感じです。
この日は、ピークが過ぎてたため、蛍は数匹しか居ません。
九州地区の源氏ボタルは、約2秒間隔で点滅します。
本土の蛍は4秒間隔など、地区によって点滅時間が違う様です。
蛍の光跡は点滅感覚が長い個体や、或いは積極的に飛ぶ個体は、長い光跡を残します。
南種子町ゲンジボタル9
蛍撮影時のカメラ設定
スマホやデジカメでストロボを発光させて撮影蛍撮影している方を沢山見かけます。
ストロボ使っても、ほぼ何も写っていないのではないかと思いますし、蛍根とっても迷惑でしょう。
私の蛍撮影のカメラ設定を紹介します
- フォーカス:マニュアル設定(オートフォーカスはOFF)、ピントは∞に設定
- AF補助光:OFF(ほたつの為にも、絶対にOFFを推奨します)
- ISO:3200(星よりも光が弱いので、かなり高めに設定しています)
- シャッター:20秒(これは10秒から30秒程度で良いかと)
- 三脚使用:20~30秒露光していますので、三脚は必須です
- 絞り:解放:f1.8など明るいレンズを推奨します。
- カメラの光る部分:カメラの画面はOFF(ファインダー内で確認)、SDカード書き込みランプはテープ貼りなど、なるだけ光らないようにすることを推奨します
源氏ボタルは、ヒメボタルなどと違って、害光(LEDライトやストロボ、車のヘッドライトなど)に割と寛容です。
とはいえ、マナーを守って観察・撮影することを願っています。
仮にひめ蛍を撮影する場合は、最大限の光漏れ対策が必要です。
源氏ボタルは、星を撮るのとほぼ同じ設定です。
種子島の源氏ボタルは5月が見頃、蛍の撮影方法について紹介 まとめ
種子島(南種子町)の源氏ボタル(ゲンジボタル)はいかがだったでしょうか。
5月に種子島に来た際は、内地ではなかなか見ることが出来ないゲンジボタルを、”お手軽”に見ることが出来ます。
この時期に種子島に来たら、夜の魅力的な蛍が飛ぶシーンは絶対に見ておきたいですよね。
短い寿命を燃やして必死に相手を探す蛍たちを見習って、蛍見物の後の彼女へのアプローチもおすすめです!
これには、お目当ての彼女もイチコロではないでしょうか(責任は持てませんが)。
最後までご覧いただきありがとうございました。