種子島には、たくさんの観光名所があり、観光案内にあるそれらの名所を巡るかと思います。
でも種子島には、年に数回しか行くことが出来ない、不思議で素晴らしい名所、「アーチ岩」があるのです。
このアーチ岩は、海の潮位がマイナスの時だけ歩いて行ける場所なのですので、年に数回、しかも2時間程度しか滞在できない上に、行く方法が非常に判りにくく、また歩く際は、岩で滑らないように十分な注意が必要なのです。
地元の方しか行かないアーチ岩、滅多に行くことが出来ないのが残念なのですが、その隠れた名所を紹介します。
種子島のアーチ岩、年に数回しか行けない隠れた名所について
種子島の隠れ名所、アーチ岩とは
当サイトの管理人は、種子島の写真をインスタに掲載していますが、DMでの問い合わせが多い断トツ1位がこれです。

種子島のアーチ岩
遠くに人がかすかに写っていますから、比較して想像してもらえればわかりますが、かなり大きな自然にできた天空の橋みたいな岩です。
岩の向かって左側は、サンゴの砂見ないな状態で、昼食や昼寝も可能です。
子供たちと釣りや貝採りも良いでしょう。
橋の上には、多少木も生えており、登れそうな気がしますが、崩れると非常に危険ですから絶対にやめましょう。
この岩を触ってみると、ほぼ砂岩であることが判りますし、かなり脆いかと思われます。
アーチの下での昼寝や食事は、落石などが有るかも知れませんのでやめましょう。
【アーチ岩全景】

種子島のアーチ岩全景
だいぶ後ろから撮影したアーチ岩全景ですが、でっかい岩の一部に穴が開いた状態が判ります。
どの角度から見ても、この岩に登るのは困難です。
この写真は、ZEISS(ツァイス)のBatis2/25撮っています。マイナス潮位とはいえ、ひざ下くらいまで海に入りました。
こうしてみると(下の写真)、アーチ岩は写真だと小さく見えますが、実際はかなり大きいのです。

種子島のアーチ岩01
背丈とは比べ物にならない大きさで有ることが判ります。人間が豆粒見たいです。

種子島のアーチ岩02
アーチ岩の問い合わせのDMに答えるのは難しい
アーチ岩については、島の方たちはもちろん知っていますが、種子島の観光案内などにはこの岩についての紹介が有りません。
それには理由が有ります。この岩は、普段は行くことができないことやその理由を、インスタの文字数制限付きDMで説明するのは困難だったからです。
DMの問い合わせは、『この岩に行く道を教えてください!』という内容が大半ですが、いつでも行ける訳ではないので、『5月中旬頃しか行けません』みたいな、簡単な回答しかできていませんでした。
とても気にしていましたので、当サイトでは真っ先に取り上げた経緯です。
アーチ岩へは徒歩で安全に行けるチャンスが年に数日しかない
アーチ岩に歩いて行けるのは、大潮の日の干潮時の潮位がマイナスになった時だけに限られます。
大潮の日以外では、潮位がマイナスにならないため、潮の流れで足元をすくわれますから歩いてくのは無理な感じです。
種子島の潮位表を見ていく日を決める必要が有ります。
2023年の場合、種子島の潮位がマイナスになる時期が非常に少なめな傾向ですが、ざっくりですが以下の通りです。
潮位がマイナスでなくても、5cm以下なら可能だと思いますので、潮位表をよくみて日時を決めてください。
- 5月7-8日の12:00~14:00頃 ◎←お勧めはこの期間だけ(2023年の場合)
- 6月4-7日の12:00~14:00頃 〇
比較的安全に行けるチャンスは、2023年の場合は、5/7、5/8、6/4~6/7だけでしたが、例年種子島ではゴールデンウィークの翌週あたりがマイナス潮位になります。
この日で有れば、子供達でも靴をぬらさずに歩いて行けます。
海に関する仕事やレジャーをしている方々が見ている潮見表は、気象庁HPに掲載して有りますので海にかかわる場合は確認しましょう。
データは、気象庁の最新のものが掲載されていますので、『毎時潮位含むデータ』が、滞在可能時間が判りますから便利です。
アーチ岩までのルートを紹介
普段は、海の底なのですが、大潮の干潮時は、歩いて行けます。
ルートを画像で紹介します。
まず、海岸まで行きます
道が悪いので、軽トラが良いです。レンタカーだと、傷をつけてしまうかもしれません。
地元の方は、完全武装で向かいます。

アーチ岩までのルート、海岸(堤防)まで行きます
防波堤に付いたら、海に出ます
防波堤の横の方に有る階段を下りていきます。装備は、海に入る前に装着します。

アーチ岩までのルート
アーチ岩は、ずっと左にあるので見えません
海岸に出ましたが、アーチ岩は見えません。目的地は、ずっと左です。歩いて15分程度でしょうか。
慎重に進めば30分程度かかるかも知れません。

アーチ岩までのルート
個々も普段は海底です。しっかりとした靴を履きましょう。

アーチ岩までのルート
岩の上は非常に滑ります
岩は、つるつるの場合、非常に滑ります。滑り止めとして、金属の鋲付の靴は、帰って滑るので危険です。
また、ごつごつした岩も有りますが、転ぶと大怪我をしますので注意してください。
また、岩にはウニが沢山いますので、踏まないでください。
ビーチサンダルなど、底が柔らかい靴の場合、ウニのトゲは靴底を通過して足に刺さる場合があり、足の奥深くで折れてしまいますので、トゲを取り出すことが困難です。
長く苦しむ場合が有りますので、ウニを安易に踏まないことが大事です。

アーチ岩までのルート
アーチ岩が見えてきます
アーチ岩が見えてきますが、道のりは遠いです。多少は靴をぬらす必要が有ります。
つるつるの斜面を歩くより、平らな海底を歩いた方が安全な場合があります。

アーチ岩までのルート
アーチ岩までは険しい道
アーチ岩までは、滑る岩、約1m程度の段差を上る必要があり、砂浜有り、ごつごつした岩が有り、一部は、水の中を歩く必要が有ります。
必ず複数人数で行きましょう。
また、慣れた方に先行してもらうと安心です。50c,程度の少し高い所から飛び降りる場合も有ります。
段差を超える場合は、お互いに補助してあげると安全です。
アーチ岩が見えてからも、険しい道ですので、怪我をしないように慎重に進みましょう。

アーチ岩までのルート
ウニやナマコがたくさんいますし、滑って転ぶとケガをしますので、慎重に進んでいきます。
普段は、潮の非常に流れが速い場所です。
また歩いていて、先に進めない場合は、戻って、違うルートを選びましょう。
決して無理して飛び降りたりしないでください。

アーチ岩までのルート
アーチ岩に付いたら、釣りや磯遊びを楽しみましょう
子供たちは、貝ひろいなどを楽しめます。大きな収穫はないと思いますが、珍しい場所で遊ぶことに意義が有ります。

アーチ岩周辺
ただ、釣りには向いていない場所ですから、成果は期待しない方が良いです。遊びの釣りです。

アーチ岩までのルート、途中は先を見て歩くルートを決めます
アーチ岩の滞在時間は最大で2時間です
潮が上がってきたら帰れなくなります。
潮位を見ながら、「潮が上がり始めた」場合、すぐに撤収しましょう。

アーチ岩までのルート、平らな所を歩きましょう
アーチ岩を後ろから見たところです。正面からの方が絵になりますね。
穴が開くほど強い潮の流れが有りますので、潮位が上がったら、非難することが大事です。

裏側から見たアーチ岩
干潮時のデータは、2023年度気象庁の種子島の潮位を確認してください。
種子島の磯遊びを楽しんでください
貝を食べるというより、貝採りを楽しむ感じです。収穫はほとんどないかと思います。

種子島のアーチ岩周辺、靴をぬらさないと、行ける範囲が狭くなります

種子島のアーチ岩周辺、靴をぬらせば、広範囲に行動できます

種子島のアーチ岩周辺、取り残された貝などを探します
普段は潮の流れが速くて行くのは危険
潮位がマイナスの日以外に、アーチ岩に観光客が行くのは難しいです。
この岩の周りは、岩に穴が開くほどの激しい潮の流れがありますので、泳いで行った場合は沖に流される可能性があります。

種子島のアーチ岩周辺は、ちょっとしたアスレチック場
海岸からアーチ岩までの道のりは、それなりの靴を装備
アーチ岩までは、徒歩で行けますが、つるつるの岩や、砂地、とげとげのリーフなど次々と岩場の状況が変化しますので、これらを越えなければ岩までたどり着けません。
磯足袋やしっかりとした運動靴や登山靴と軍手着用をお勧めしますが、金属製の鋲付の長靴等は、つるつるの岩場で滑ることが有りますし、裸足は論外です。
また、途中にたくさんいるナマコやウニは踏まないようにしましょう。
ビーチサンダルやマリンシューズなど、靴底が薄くて柔らかい場合、ウニのとげが靴底を貫通して足に刺さる場合があり、更にウニのとげは折れやすいため足に刺さってから中で折れてしまいますから、とげを抜くのが非常に困難で激痛を伴います。
また、写真では、屋根が島のお転婆な女の子が写っていますが、地元の子供たちは、こういうことには慣れています。観光で来た方は、万が一リーフの上で転倒すると、大けがをしてしまいますから、一歩一歩慎重に歩くようにしましょう。

種子島のアーチ岩周辺、岩がごろごろしています
小さいお子さんでも見に行けますが、保護者の同行が必須です

種子島のアーチ岩周辺、子供でもOK

種子島のアーチ岩周辺、周辺は歩いて磯遊びが出来ます
周辺の潮位は常に観察して楽しんでください
潮が上がるときは、一気に来ます。予兆を感じたら早めの撤退です。

種子島のアーチ岩周辺、潮位の変化に注意
夜のアーチ岩は、海霧が酷かった
冬季の干潮は、深夜0時ころです。
私は一人で行きましたが、おススメしません。夜のアーチ岩は、苦労の割には、景色がイマイチでした。

夜のアーチ岩
冬の1月頃の潮位マイナスの日の深夜0時頃に、一人で大量の撮影機材を抱えてアーチ岩に行ったことが有りますが、際立つ写真は撮れませんでした。
大変な思いをして撮ったこの写真は、星空バックのアーチ岩を狙ったのですが、海霧がひどく対岸の明かりも有ることで、かなり感度を上げてもわずかな星しか写りませんでした。
何度か昼間に通って、経路を良く把握していないと、転倒して機材を壊したり水没させてしまうかも知れませんから、夜の撮影はやめた方が無難です。
木ならが、LED投光器など、照明の持参が必須です。
種子島のアーチ岩、年に数回しか行けない隠れた名所!具体的な場所や行き方について
アーチ岩の地図
アーチ岩の場所ですが、種子島の観光名所である『アコウのアーチ』と似ていますが、違います。
千座の岩屋の裏ですが、アーチ岩に行くルートは、別ルートになります。
アーチ岩への具体的な行き方
地元の方たちは、海岸の防波堤まで軽トラで悪路をドンドンと行ってしまいますが、道の両側から雑木がせり出していますので、乗用車の両サイドが傷だらけになってしまいます。
レンタカーや自家用車に傷をつけるのはマズいかと思いますので、以下のルートで行くことをお勧めします。
必ず潮位マイナスになるまで待ってから歩いてください。
- 種子島の名所、千座の岩屋の駐車場に車を駐車します
- 駐車場手前の小さな川の橋を渡ってすぐ左へ、川沿いにどんどん進みます
- 途中、小さな橋を渡りますが、1本道ですから海まで歩きます(15分くらい)
- 海岸に付いたら、防波堤の階段を下りて海に出ます
- 海岸から海側を見て、左方向に海岸沿いに歩きます
- 岩肌をよじ登ったり、砂地やゴツゴツした岩場がありますが、転倒に注意しながら歩きます
- 少し遠くを見ながら歩くルートを考えてください
- 危ないと思ったら引き返しましょう
- 次第にゴツゴツした岩場になってきたら、アーチ岩が見えてくるはずです
- 岩場はウニやナマコが沢山いますので踏まないようにして進みましょう
アーチ岩での滞在は、潮位が上がってきたと感じたら早めに撤退
アーチ岩では、潮位マイナスの時間帯(2時間くらい)はゆっくりできますが、潮位が上がり始めると海面が一気に広がりますので、来た道が海水でおおわれてしましまい歩くことが困難になります。
潮位表の時間を確認して、余裕を見て早めの撤退を心がけましょう。
万が一取り残されてしまったら、決して泳いだりせず、消防に救助を要請した方が良いでしょう。

種子島のアーチ岩周辺でくつろぐ人
種子島のアーチ岩、年に数回しか行けない隠れた名所!まとめ
5月中旬の潮位マイナスで、正午頃の約2時間しか行けないアーチ岩の説明でしたが、興味を持っていただけたでしょうか?
『崩れた!』というデマが良く飛ぶアーチ岩ですが、タイミングが合えば、なかなかレアな場所での釣りや写真撮影ができます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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