日本のトップサーファー黒川日菜子選手が、サーフィンの練習中に大けがしたというニュースが2023年2月頃に報道されました。
当サイトでも、種子島にゆかりがある黒川日菜子プロですので、大変心配していたのですが、当サイトは時事ニュースを扱うサイトではないため、しばらくはご本人の心情も察し、様子を見てから記事にしました。
当サイトでも、トッププロである彼女の完全復活を祈っていますが、サーフィンの怪我について、これを機会に医療機関や公衆衛生機関の論文を片っ端から読んでみました。
そして、サーフィンにおける怪我の実態を調べてみましたが、サーフィンは意外にも怪我が多いスポーツでしたので、これを記事にしました。
これらの論文は、直接の引用が禁止されているため、具体的な比率や数字は紹介できないのですが、サーファーさんの怪我を減らすことが出来ればという気持ちから、サーフィンでの怪我についての概要について記事にしています。
サーフィンを始めたいという方には、サーフィンにおける怪我についてのリスクも知っておくと、より良いサーフィンライフが送れるでしょう。
是非最後まで読んでみてください。
種子島のイメージガール:安全にファーフィンしてくださいね!
日本のトップサーファー黒川日菜子選手の大怪我から復活を願って、概要
来年のパリ・オリンピック(五輪)出場を狙うサーフィン女子の黒川日菜子プロは、2023年強化指定A選手でもあり、ワールドサーフリーグ(WSL)チャレンジャーシリーズにも出場する予定だった日本女子のトップサーファーです。
黒川日菜子プロは、もともとは大阪出身ですが、サーファーの両親の影響で4歳で種子島に移住し、その後、中学3年まで種子島に居ましたが、その後四国・徳島に移住しています。
かなりの長期間、種子島に住んでいたことも有る彼女ですが、種子島で開催されたJPSAにも来てくれたことも有ります。
しかし、2月に衝撃的なニュースが有りました。サーフィンの練習中に、顔面を強打し、鼻を20針以上も縫う大ケガを負ってしまったのです。
また鼻から大量に流血している当日の画像もアップしており、リーフ(岩礁)にぶつかった時の恐ろしさを垣間見ました。
当サイトでも、彼女の完全復活を強く祈っていますし、ケガが直ったら、再び第一線でのご活躍を期待しています。
このように、トッププロが万全の体制で練習していても、サーフィンでは怪我をしてしまうことが有りますし、種子島をホームとする、間違いなく日本のトッププロである須田那月選手も、肩の怪我により、シーズンを棒に振ってしまうことを目の当たりにしています。
そして、他のプロサーファーさん達も、怪我によりしばし戦線離脱せざるを得ない状況を経験した方は多いはずです。
日本のトップサーファー黒川日菜子選手の大怪我から復活を願って、サーフィンでの怪我について
サーフィンは、海という不安定な環境でおこなうスポーツですから、怪我のリスクは有りますし、カメラマンとしてサーフィンを撮影していても、ヒヤッとする時が多々あります。
そこで、サーフィンの怪我について、当サイトでも調べて分析してみました。
サーフィンは生涯楽しめるスポーツですので、怪我の知識も得て、予防策を講じるなどリスクを減らすことで、永く楽しめるようにしましょう。
サーフィンで怪我をする割合は?
サーフィンはスポーツやアウトドア活動の一環であり、怪我のリスクが存在することは確かです。
具体的なデータや統計は、サーフィンの異なる地域やコミュニティによって異なる可能性がありますが、一般的に、サーフィン中の怪我は、波による衝突、サーフボードとの接触、海底の岩やサンゴ礁との接触など、さまざまな要因によって引き起こされています。
サーフィンに関連する怪我の具体的な割合や統計情報は、医療機関や公衆衛生機関が提供するデータや研究調査報告に有りますので、資料を読んだ結果を、ざっくりと紹介します。
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サーフィン中に怪我をした経験が有るか?
殆どのサーファーさんが、「有る」と言うことです。
これは、怪我以外にも、クラゲに刺されたもの等も含まれていますが、細かいけがを含めると、ほぼ全員のサーファーさんが経験しているようです。
つまり、すべてのサーファーさんが、何かしらの怪我を経験しているというデータが有るのです。
サーフィンの主な怪我の内容について
サーフィンの怪我は、外傷が圧倒的に多く、打撲や擦過傷: 波に押されたり、サーフボードや他のサーファーとの接触によって発生します。
外傷には、皮膚の擦り傷、打撲、打撲傷などが含まれます。
この写真は、サーファーさんの接近のイメージです。
超望遠レンズの「圧縮効果」で接近しているように見えますが、実際はかなりの距離が有ります。
切り傷や刺し傷
サーフボードのフィンや、他の鋭利なものとの接触によって外傷が発生したり、また海底や海岸の岩場(リーフ)やサンゴ礁に触れることによるものもあります。
特にリーフに激突した場合、全身に出血を伴う大きな裂傷ができますから、非常に危険です。
私の知人サーファーさんが、ホテル前ポイントの沖約100mの地点にある小さな岩場に激突し、出血しながら自分で栗間に乗って医者に行ったそうですが、ごつごつした岩に激突することで生じる打撲とその外傷の激しさで、病院まで自力でやってきた根性に医者が驚いていたそうです。
一歩間違えれば危険でしたが、幸いウエットスーツを着ていたことで、致命傷となることは回避できたようです。
特に、ウエットスーツを着ないことが多い真夏のサーフィンは、怪我の観点から見ると危険です。
サーファーの方で、「リーフポイントは入らない」と言う方も居ますが、怪我のリスク回避にためには、ある種賢明な賢明な選択であると言えます。
手や足の捻挫や骨折
波による衝撃や転倒によって、手や足の関節や骨が傷つくことがあります。特に大きな波や激しいショアブレイクでは、このような怪我のリスクが高まります。
またサーフィン上級者の場合、難易度の高い技の練習で関節を痛める例が多いです。
頭部の怪我
波の力による頭部への衝突や、サーフボードが直撃することによって、頭部の外傷や打撲が発生することがあります。
頭部の怪我は重篤なものに発展する可能性があるため、特に注意が必要です。
麻痺や脊椎損傷
サーフィン中に深い水面に飛び込んだり、波によって強く引かれることによって、麻痺や脊椎損傷が発生する可能性があります。
これらは、大きなチューブのライディング中に、浅くなった海底やリーフにたたきつけられる場合などは、病院送りになってしまいます。
これらは代表的な例であり、サーフィンに関連する色々な自然の要素などで他の怪我や疾患も発生します。
サーファーは常に自身の安全に配慮し、適切なサーフィン技術や安全対策を実践することが重要ですし、また、海の状況や地形を適切に把握し、サーフィンを行う前に適切な準備と知識を持つことも重要と言われています。
サーフトリップなどで、慣れない土地に行った際は、宿やローカルサーファーさんに、そのポイントの特徴を事前に聞いておくことも大きな安全対策です。
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初心者が最も注意すべきパーリング
パーリングとは、波に乗らずに頭から潜っている人を冷やかして、「(そんなに潜りたいなら)真珠でも取ってろ!」という意味に由来しているらしいのですが、テイクオフ時にノーズが沈んでしまい、ワイプアウト(板から落ちること)してしまう現象です。
サーファーさん達は、「板が刺さった」というときは、大抵がこういう時ですが、カメラマンが見ていてヒヤッとするパーリングの例を紹介します。
パーリングとはちょっと違うかも知れませんが、カメラマンが最もヒヤッとした瞬間の写真をです。
(1)大波でボードからサーファーさんが落ちます。
(2)ボードがそのまま波に巻きあげられていきます。
写真では、サーファーさんとボードがリーシュコードでつながっているのが判りますが、実際には見えませんし、ギャラリーが心配します。
(3)まるで木の葉のように舞うサーフボード、サーファーさんも一緒に巻き上げられていないか心配です。
(4)更にサーフボードが波で巻き上げられていきます。ここから下に落ちると危ないのですが、サーファーさんは見えません。
サーファーさんの無事が心配で、ギャラリー達も固唾をのんで見守ります。
(5)完全にサーフボードが波に巻きこまれていて、サーファーさんは?海中に潜った?
結果的に、このサーファーさんは上級者でしたので、海中深く潜るなど、上手くこの事態を回避した様子で無事でしたが、初心者だったら、波に巻きあげられてボードと激突するなど、大怪我をしていたかもしれません。
吹っ飛んだサーフボードが自分の体にヒット
サーファーさんの体に有るアザは、ほとんどがこれではないでしょうか。
また、ウエットスーツを切り裂くぐらいの威力が有りますので、撮影していてヒヤッとするのはこういう時です。
吹っ飛んだサーフボードが他のサーファーさんにヒット
自分で自分のボードに当たるよりもリスクが大きいのが、他のサーファーさんにボードを当ててしまうことではないでしょうか。
種子島では、混雑したポイントはほぼないので、私は見たことはないのですが、イモ洗い状態のサーフポイントでは注意が必要ですし、万が一のために、サーフィン保険加入の検討も必要です。
いずれも、パーリングによるけがは、サーフィン上級者になるほど確率が下がるデータが示されていますので、特に初心者が注意すべき項目です。
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サーフィン特有の慢性の症状
サーフィンのパドリングによる肩の痛み
サーフィンなら必ず行われるパドリングですが、無理なパドリングなど、過度な運動が「肩」を痛める場合が有ります。
またパドリング中に、手を上げた瞬間に、前方からのパワーが有る波を受けて、肩が思わぬ方向ににねじれることで、肩関節を脱臼する例が多く報告されています。
サーフィンは背中を反る姿勢による背中や腰の痛み
サーフィンの場合、パドリング中など、背中を反る体制が多いのですが、これが背中や腰を痛めます。
また首を上にあげる姿勢のため、首を痛めてしまう例も有ります。
サーファーさんの体の痛みとして、腰痛を訴える方が最も多く、次が、肩の痛みであるというデータになっています。
関節に無理を掛けるサーフィンの技
特にサーフィン上級者に顕著なのですが、ボトムターンやリップ等への当てこみ、エアリアルなど、高度なサーフィンの技による、肩や腰、股関節、ひざ関節、足首などへの過大な負担で、関節を痛める場合が有ります。
特に、サーフィンは、両腕を大きく振ってバランスを取りますし、その際に波の直撃を両腕に受けて、肩を痛める方が意外にも多いのです。
大波に挑む
大波に挑むのはサーファーさんの夢でも有りますし、特に男子サーファーさんの気持ちは判ります。
力量以上の大波への挑戦は、リーシュが切れる、ボードを折るなど、普段あまりない現象での怪我の危険が増大しますし、他に波に巻きこまれて、海底やリーフに激突するなど、致命的な事故にもつながります。
またパワーのある波に巻かれることで、体に無理が掛かって、捻挫や脱臼する例も報告されています。
大波時は、自分にぶつかってくるボードの威力も、普段りより強力ですので、裂傷の度合いが甚大です。
力量以上の大波は、我慢してギャラリーに回る方が、長くサーフィンを楽しめるかも知れません。
怪我を予防する対策
安全なサーフポイントを選ぶ
初心者なら、リーフ(岩場)は避けた方が良いでしょう。危険すぎます。また、ビーチであっても、一部に岩が露出している場所は注意が必要です。
初心者の場合、引き寄せられるように、この海中から突き出た岩に激突してしまうことがあるようです。
また、混んでるポイントは、サーファーさん同士の衝突などの危険も有りますし、激突を回避しようとして、無理に体をひねって怪我をする場合も有ります。
どうしても混んでるポイントでサーフィンする場合は、混雑しているポイントを避けて、少し離れた場所を選びましょう。
ウェアや道具の選び方
ウエットスーツを着たり、尖がったサーフボードに取り付け可能な安全具をつけるのも一法ですし、柔らかいソフトフィンも有りますので検討してみましょう。
またリーフのポイントでは、リーフブーツを着用することも有効です。
私は、ビーチサンダルでこのリーフポイントを歩いていた時に、ウニを踏んでしまい、結果、足の奥深くでウニのトゲが折れてしまい、しばらくはこの痛みに苦しんだのですが、関東に戻った際、簡単な切開手術を受け、無事取り出しています。
ただ、これらの安全具は、サーフボードの操作性を大きく損ないますから、初心者向けの安全対策と言えます。
種子島でサメに噛まれた?ニュース
だいぶ前ですが、サメに噛まれて軽いけがをしたという方のニュースが有りましたが、本当にサメだったのかどうかはわかっていません。
他の海洋生物(エイとかクラゲ)との接触で、ひどくただれたりする場合も有ります。
サメが怖いという方には、磁気を利用したサメ避けブレスレットなども有りますので検討しましょう。
海に入る前には念入りなストレッチ
プロサーファーさんを見ていると、海に入る前には、念入りにストレッチをしている場合が多いです。
海に到着して、すぐにサーフボードをもってダッシュする若者も多いのですが、怪我防止の観点からは、やはり十分なストレッチを行ってからサーフィンすることをお勧めします。
また、サーフィン後のストレッチや、ウエットスーツや、真夏の日差しで体温が異常に上がっている場合は、クールダウンすることが有効です。
サーフィンの保険について
ゴルフのホールインワン保険や、カメラの水没保証などの保険同様に、サーフィンにも、サーフボードの物損や怪我の保証、対人保障などの保険が有ります。
保険加入の検討も併せてお勧めします。
日本のトップサーファー黒川日菜子選手の大怪我から復活を願って、まとめ
サーフィンは年齢や技量に関わらず、長く楽しめるスポーツで、その魅力も大きいのですが、サーファーさん誰もが通る、サーフィンでの怪我や体の傷みについて、調べてみました。
リスクも知りつつ、可能な限り怪我を回避することで、サーフィンを楽しむことが出来ますし、それは素晴らしいサーフィンライフが送れることでしょう。
また、当サイトでは、黒川日菜子プロの怪我からの完全復活を祈っていますし、またケガが直ったら、再び第一線でのご活躍されることを切に願っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。