サーフィンの色々な撮影方法や機材について、友人のサーフィンを撮りたい!
サーフィンをやった方ことが有る方なら、友人や知人、自分のサーフィン写真を撮ってみたと思ったことは有りませんか?
また、自分がどんなサーフィンをしているか、実際に映像や動画で見てみたいと思ったことが有るはずです。
サーフィン撮影は、色々な撮影方法がありますが、それほど高額な機材は不要です。
サーフィンを撮りたい情熱が有れば、機材は何でも可能なのです。
一般的なサーフィン撮影機材
サーフィンは、だいたいが海岸からの撮影が主ですから、基本的には望遠レンズが必要ですが、望遠レンズだけがサーフィン撮影に向いているとは限りません。
サーフィン撮影方法について
サーフィン撮影は、以下のように色々な撮影方法が有ります。
- 望遠レンズによる、海岸からの撮影(400-500mm望遠レンズ)
- 超望遠レンズによる陸上からの撮影(500mm以上の望遠レンズ)
- GoProなど、水中カメラによる撮影
- SOLOSHOT3(ソロショット3)による自撮り
- 中望遠レンズによる、海の中での浅瀬からの撮影(100-250mmの中望遠レンズ)
- ドローンによる空中撮影
ではそれぞれについて解説します。
望遠レンズ(400mm前後)による、海岸からのサーフィン撮影
望遠レンズによるサーフィン撮影は、昔からの一般的に行われてきた撮影方法です。
沖にいるサーファーさんを、海岸などの陸上から望遠レンズを用いて撮影する方法です。
海岸からの撮影のメリット
400mm望遠レンズやズームレンズを使うカメラマンは、海岸の砂浜からの撮影ですから、自分が濡れることなくまた機材は通常のものを使用してサーフィン撮影が可能です。
したがって、水没の危険がないことから、高価な機材を使うことが可能ですから、サーフィンのプロカメラマンのほとんどは、陸上からの撮影スタイルを選択することになります。
カメラマンは陸上に居ることから、三脚も使用可能ですので、ブレのない高画質な写真を撮影可能です。
しかも、遠くにいることで、サーファーさん達の全体のウド気を把握できますし、テイクオフからフィニッシュまでの動きにも応答が可能です。
また、予備バッテリーや予備SDカードを準備することで、日の出から日没までなど、長時間撮影も可能で、撮影枚数を稼ぐことが出来ることから、偶然のファインショットが撮れるチャンスが増えます。
また、カメラマンは泳ぐ必要は有りませんので、誰でも撮影が可能です。
プロのサーフィンカメラマンは、メーカーは違っていても、だいたは『ヨンニッパ』よ呼ばれる400mmF2.8のレンズを使用していますが、100万円を超えるレンズも有りますからちょっと手が出ないです。
レンズの先にバケツみたいなフードが付いていて、レンズの筐体が白いのがユンニッパの特徴です。
『真昼にF2.8もいらない』と思われるかも知れませんが、サーフィンのプロ大会は、早朝の空が薄明るくなった時間から競技が開始されますから、サーフィンのプロカメラマンとしてサーフィン大会を撮影する場合は、どうしても明るいレンズが必要です。
昼間に、普通にサーフィンを撮る場合は、100-400mmのズームレンズで十分ですし、サードパーティ社の150-600mmレンズなど高倍率ズームレンズは、サーファーさんが入水前の浜辺を歩くところ、サーフィン中、陸に上がるところすべてを適切な画角で切り取れますから、非常に便利です。
海岸からの撮影デメリット
海岸からの撮影は、夏場や南の島(種子島)では猛暑対策が必要ですし、アブや蚊に悩まされますので、虫よけスプレーは必須です。
雨や直射日光対策で、かさばらない折り畳み傘は必需品ですし、日焼け止めを塗っていても顔は真っ黒になりますので、防止やビーチパラソルがあるとだいぶ楽になりますが、持ち運ぶ機材が増えます。
重い機材を担いでの、ビーチでの長時間の移動や撮影は結構きついです。
水分補給が出来ない場合の撮影継続は熱中症になりますから、水分補給のペットボトルとおにぎり持参は必須です。
たまにサーファーさんから『いつもご苦労様です』とういう感じで飲み物を頂く場合が有りますが、カメラマンは感謝の証に、飲み物をくれたサーファーさんを最優先で撮影しちゃうことは言うまでも有りません。
それでも、ドローンや水中カメラのベストショット写真には、陸上写真はちょっと敵いません。
しかし陸上でのサーフィン撮影にリスクはほぼ有りませんので、安定した撮影が可能と言えます。
種子島では一度も有りませんが、機材の盗難にも気をつけましょう。
サーフィン撮影に必須なビーチパラソル
私が使用している望遠レンズ(天体望遠鏡)
サーフィンの色々な撮影方法や機材について、超望遠レンズ
陸上撮影のメリット
私はこのスタイルですが、ビーチの長時間撮影はかなり暑いため、熱中症になる危険が有りますが、超望遠レンズを使うと、ポイントによっては、駐車場や車中から撮影出来たり、日陰からの撮影なども可能です。
私が、種子島のサーフィンを大量に撮影出来た理由はここに有ります。
あまり無理しないで長時間撮影してチャンスを待つスタイルで、最初は立って撮影してましたが、長時間撮影できるよう椅子に座るようにしていました。
また400mmで、種子島のサーフィン撮影は、ポイントによってかなりのフットワークを必要としますし、海岸からの撮影は、手前の波に遮られてサーファーさんが見えないことも多々あります。
特にポイントが遠い場合は、400mmでは不足する場合も有ります。
私のレンズは、ズームレンズでは有りませんでしたので、人間の足でズーム、すなわちポイントまでの距離に応じて、カメラマンが移動する方式です。
どうしても後ろに下がれない場合は、海岸を横に移動して斜めからの撮影になりますが、
順光や逆光よりも、そのポイントの波の方向でポジションを決めます。
カメラマンが陣取る位置は、カメラからサーファーさんが遠ざかる位置は、波にサーファーさんが隠れたし、後ろ向きですので非常に撮影が困難です。
カメラを構える場所は、サーファーさんがテイクオフ後にカメラ側に多く近づく場所か、カメラの真正面を通過するイにが良いでしょう。
欲を言えば、テイクオフは少し横、ボトムの位置がほぼ正面で、リップを当てに行く場所はカメラから少し横になる場所が、サーフィン撮影には一番楽ですので、プロサーファーさんなど狙った方が居る場合は、それに近い場所を確保します。
波の状態も変わりますし、サーファーさんがどっちに行くかは、他のサーファさんや波次第ですから、反対側(遠くなる方向)に行ってしまった場合は、次を狙いましょう。
陸上撮影は崖の上など、上からのポジションも確保できますから、大波の日など、手前の波でサーファーさんが撮影できない問題の対策にもなりますし、かなり有利りなります。
陸上撮影のデメリット
かなり距離を取る超超望遠レンズによる最大のデメリットは、海岸から離れていますので、サーファーさんとのコミニュケーションがなかなか取れないことです。
海岸のカメラマンは、サーファーさんたちが陸に上がる際に気軽に声をかけてもらえますし、見知らぬ方でも写真のSNS掲載許可を撮るのも簡単ですが、崖などで約1000mmの超望遠で撮影していた私の場合、海岸まで下りていくのが難しいのです。
見慣れない上手な方を撮影して、SNSへの掲載許可を取りに行くために、引き上げるサーファーさんたちを崖の上から海岸まで何度走ったことか。
サーフィンの色々な撮影方法や機材について、GoPro
これは、間違いなくいい写真や動画が取れる可能性が有ります。
カメラを手中ハウジングに入れて撮影しても、やはり水没の危険がありますから、GoProは優秀です。
普通に、サーフボードに取り付けて自撮りを楽しむこともできます。
種子島ではウミガメなども撮れたりしますが、私の場合、おぼれてしまいそうですので水中撮影はやっていません。
デメリットは、撮影時間が限られること、また撮影者がサーファーさんの近くにいる必要がありますので、それなりの泳力が必要です。
また、電池が切れたらバッテリ交換のため陸に上がる必要が有りますから、チャンスを逃がす可能性が大きいです。
SOLOSHOT3(ソロショット3)による自撮り
サーフィンしている方ならば知っていると思いますが、SOLOSHOTという、面白いカメラが有ります。
浜辺で無人で緑のランプを光らせながら自動でターゲットを追いかけて立っているあのビデオカメラです。
種子島でも知人が使っていましたが、これは、専用のセンサーを腕に付けると、カメラがそのセンサーを自動で追尾してくれますので、結果として自分がずっと映像に写るという優れものです。
自分のサーフィン姿を撮影したくても、誰かに撮影お願いしなければならなかった問題を解決できるからです。
サーフィンの上達には、非常に効果が有るでしょう。
ベテランのサーファーさん達には良く知られていることですが、初心者サーファーさんは自分ではカッコよく颯爽とボードに乗れていると思っていても、実際の動画をみてそのギャップに驚くそうです。
私も知人に『写真くれ!』と言われますが、毎回困ってました。
客観的に見た自分のサーフィンを見ることでサーフィンが上達していくそうですから、SOLOSHOTは素晴らしい機材です。
カメラの性能で2種類ありますが、良く行くポイントの海岸からの距離なども考えて機種を選ぶと良いかも知れません。
難点は、サーフィンの道具が増えますし、サーフィン前後の設定が意外と手間がかかります。
センサーの設定が甘くて、動画の端にかろうじて自分が写っていたなんてことがあるそうです。
また、海に入っていると陸に置いたSOLOSHOTがちゃんと自分を撮っているか気になるそうで、緑のランプ(正常追尾)をチラチラ見る動作が動画に入ると、ちょっと違和感が有るそうです。
中望遠レンズによる、海の中での浅瀬からの撮影
これは、写真はきれいに撮れますので記念にはなりますが、サーフィンの醍醐味である大波でのスーパーショットはまず撮れません。
当サイト管理人も、腰あたりまで海に入って撮りましたが、中望遠レンズなのできれいな写真は結構取れますが、後で見るとやはり迫力が足りません。
初心者用のサーフィンスクールなどでは非常に良い距離感かと思います。
また、機材の水没リスクが最も高いのがこの撮影方法です。
中望遠レンズは、大体20万円から150万円までと、非常に幅広いのですが、最もお手頃なものを紹介します。
シグマ 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary キヤノン用
ドローンによる空中撮影
ドローンによる撮影は、ばっちり決まれば間違いなくいい動画が取れます。
私も、飛行経路の申請や免許が不要なトイドローンで操縦練習をしましたが、結果ドローン5台を水没で失っています。
ドローンの進化には驚きますが、安いドローンほど操縦がむずかいい傾向です。
ドローンは免許などの法令関係も整備中でもあり、基本的には、飛行許可を撮っていてもサーファーさんの同意なしに30m以内に近づけませんから、現時点ではドローン撮影は断念しています。
万が一、墜落してサーファーさんに”けが”をさせることは避けたいからです。
また、現時点でドローンの撮影時間はバッテリに依存していますので、サーフィン撮影に使われるドローンの飛行可能な時間は、15-30分が限度です。
プロサーファーさんでも、15分ではなかなかいい波をとらえられない内に、バッテリー交換になってしまいますから、大変な撮影作業です。
JPSAなどの大会の際は、公式カメラマンでないとドローンの撮影は無理でしょう。
ドローンは、飛行そのものに許可を撮る必要などがり、また通報されやすいなど面倒なこともありますので、私はテストはしましたが、実際のサーフィン撮影には使っていません。
とはいえ、ドローンの撮影映像は、やはり魅力的ですので、いつかは挑戦してみたいものです。
カメラ機材の海水や雨、砂対策
海岸で撮る機材は、水没や雨、風による砂などにされされます。
無防備な状態では、短期間で故障するかもしてません。
有効な機材の防御法は以下の通りです。
- レンズにタオルを巻いておく(落下や砂・雨・直射日光対策に有効)
- レンズの上にタオル+ビニールを巻く(カッコ悪いですが、雨でも撮れます)
- 選択ばさみをカメラバックに入れておく(急な雨対策)
- 雨が降ってきたらなんでも良いからレンズに掛けて洗濯ばさみで止める)
- 折り畳み傘が有効、波を避ける(海水の飛沫がレンズに掛かることを防ぎます)
- フードを延長しておく(ケラレない範囲でフードを大きくすると良いです)
- 三脚は、砂にめり込ませておくか、風上の足にアンカーを打っておく(風による転倒対策です)
- カメラストラップは強風であおられるので、洗濯ばさみで丸める
(余談その1)望遠レンズを持って海岸を歩くリスク
余談ですが、普通の海水浴場で望遠レンズを持って浜辺をウロウロすると、通報されるか職務質問を受けてしまいそれが有りますので、十分お気をつけて撮影に臨んでください。
サーフポイントも足しげく通うことで、『いつもサーフィン撮ってるおっちゃんか!』くらいになれば、撮影がしやすくなります。
種子島のサーファーさんたちは、映画の撮影やテレビや雑誌の取材などでカメラ慣れしていますので、カメラマンに対して好意的であると感じています。
女性カメラマンは、この点圧倒的に有利です。
(余談その2)カメラマンが狙うサーファーさん
海岸にサーフィンカメラマンが居る場合、よく撮ってもらえる方と全く撮ってもらえない方が居るでしょう。
カメラマンにも、出来高は欲しいわけですし、こちらは一人、サーファーさんは多数ですから、全員を撮影するのはちょっと無理です。
カメラマンがつい撮ってしまう方の特徴10個
- プロサーファー(文句なく狙います、てか、プロの位置に合わせてポジションを取ります)
- 飛ぶ人(飛んでいるのを目撃するとカメラマンはマークして次のエアーを狙います)
- 派手にこける(これも、出来高ねらいもあり、マークしてます)
- ボードを立てる(カメラマンは確実にマークしてます)
- 高速(スピードが早い人は、技にも期待して追いかけます)
- 後ろ向きや3人乗りなど変わった乗り方(出来高やウケ狙いで狙います)
- 板やウエアが派手(海で赤いボードは写真でも映えますからインスタ映え狙いです)
- 美人(サーフィンの技量に関係なく狙いますが、これは世界共通ではないでしょうか)
- ジュースなど何かくれた方(私だけかも知れません)
- カメラを向けると、にっこりしてくれる方(不思議と撮ってしまいます)
サーフィンカメラマンが追わない方の特徴4つ
- 来る波全部に全力パドルする方(追いかけるのに疲れます)
- 前乗りする方(明らかにルール違反を繰り返すサーファーさんは撮りません)
- 延々と波待ちで、結局1本も乗らない方(そもそも撮れるはずがありません)
- 滅茶苦茶遠くにいる方(これまたそもそも写せません)
結局、カメラマンは、競技の採点とは違いフィニッシュや技のつなぎ等より、一瞬だけでもいいから最高の(或いは変わった)パフォーマンスをしてくれる方を撮影してしまう傾向が有ると言えます。
サーフィンの色々な撮影方法や機材について まとめ
サーフィン機材は、サーフィンを撮る情熱が有れば、手持ちの機材でどうにかなります。
撮っていくうちに、自分が撮りたい方向性が出てきたら、機材をそろえるのも一法です。
サーファーさんも年中撮影すると、だんだんサーフィンが上手になっていくのが判りますが、カメラマンも同様で、実戦で撮影することで技術が上がってくるはずです。
また、サー心撮影機材は消耗品です。
私の場合、カメラのシャッターの設計寿命が来て、3台ほどカメラを壊していますし、更に水没1回、三脚が転倒して破損が1回ですので、カメラは中古にしています。
ぜひ、サーフィン撮影に挑戦してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。