海の安全を守る灯台ですが、中はどうなっているのでしょう?
灯台の灯室にある「フルネルレンズ」とはどんなものでしょう。これらを種子島の竹崎灯台の内部を紹介します。
併せて、灯台からの眺めも紹介しています。
写真ギャラリーは、横にスライドすると、すべての写真の閲覧が可能ですので、是非最後までご覧ください。
灯台の仕組みに欠かせないフレネルレンズを種子島竹崎灯台から紹介します
竹崎灯台の場所について
Googleマップでは、竹崎灯台でなく「種子島灯台」で検索すると出てきます。
種子島宇宙センターの敷地内から行くことができますが、駐車場が有りません。
参観灯台とは
海に安全を守る灯台ですが、すべての灯台が内部を参観することはできません。
全国でも参観できる灯台は16か所ですが、種子島の灯台はこの参観灯台に含まれていません。
以下は、海上保安庁の参観灯台に関する記事の引用です。
全国の参観できる灯台等
参観灯台とは、航路標識事業に対する国民への理解・知識の普及を図ることを目的として
通年、一般公開している灯台のことであり、「一般社団法人 燈光会」が実施しております。
現在、参観灯台は全部で16基あり、資料館や展示室を併設しているものもあります。
各参観灯台の詳しい情報については、 「一般社団法人 燈光会」の「見学できる灯台/灯台資料展示室」
(燈光会のホームページが開きます)をご覧ください。
種子島の灯台の内部は見ることができない?
もちろん通常は灯台内部を参観することはできませんが、ごく稀に特別公開されることが有ります。
少ないチャンスですが、この種子島竹崎灯台に内部公開がされた際に、写真撮影も許可されましたので紹介します。
灯台入口の看板です。
竹崎灯台の概要(現地看板より)
型式:白色塔型コンクリート造り
光度:800,000カンデラ
光達距離:26海里 ( 48Km )
高さ:地上から18.4m、海面から106m
燈台の特別公開日でしたので、普段とはちょっと違って、ちょっとおめかししてる竹崎灯台の外観です。
ちょっと向きを変えてみてみましょう。海上保安庁も特別公開ということで、普段にはない飾り付けがされています。
種子島近辺の船の通行に大きな支障が有る大暗礁たち
種子島の竹崎灯台は、灯台の南方約8Km程度沖合いにある代表的な暗礁である「源三郎瀬」をはじめ、数々の危険な場所があります。地元の漁師たちや釣り船の船長たちはこれを熟知していますが、タンカーなども座礁するなど、過去に海難事故に悩まされた種子島沖の難所であったことから灯台が設置されました。
竹崎灯台の特別公開の日
滅多にない竹崎灯台の特別公開です。地元の家族連れや子供たちが集まってきます。
この灯台への上り坂は、海上保安庁の職員の方々は車で登りますが、かなり急ですので、一般の方は徒歩で参加です。
迫道の下にも、海上保安庁の職員の方が居ます。
この坂の先に灯台が有るのですが、私には滅茶苦茶しんどい坂道です。
バスでの案内係の美人さんです。
バスでの案内でしたので、観光客の方々の帰りを見上げて待つ案内係の女性です。
観光時間は約30分程度、バスの時間に合わせて皆が戻ってくるのを待ちます。
灯台の仕組みに欠かせないフレネルレンズを種子島竹崎灯台から紹介、内部は凄かった
いよいよ灯台内部に入ります
内部は螺旋階段になっており、この会談で上の展望台まで行きます。
竹崎灯台の灯室(フルネルレンズが有る部屋)の真下です。ここに展望用のテラスが有ります。
竹崎灯台の灯室(フルネルレンズが有る部屋)に行ってみたい
カメラマンなら、灯台の灯室には是非行ってみたい!って誰もが考えますよね。
安全のために海上保安庁の職員の方も数名そこにはいらっいますし、勝手に登ると怒られそう。
数分間、カメラを抱えてじっと上を眺めていたら、海上保安庁の職員の方が、「灯室も見ますか?」って言ってくれました。
「えっ、いいんですか?撮影してもいいですか?」
ヘルメット着用で、ハシゴを上らなければ行けない灯室ですが、撮影許可やSNS拡散もOKの許可をもらっって行きました。カメラマンが行かない訳がありません。
灯台の灯室のレンズがすごかった
種子島の竹崎灯台の灯室、ハシゴで行くので子供たちは駄目だそうですが、登ることが出来ました。
そこには、緑色のでっかくて複雑なフルネルレンズが有りました。圧巻です。
竹崎灯台のフルネルレンズ1かなり複雑な構造のレンズです。
一杯撮影したかったのですが、灯室内は撮影に十分な足場がない状態でした。
可能な限り撮影してみましたが、下がスケスケの足場でしたのでちょっと怖かったのを覚えています。
灯台の天井方向の写真です。これ以上、上には行けません。
灯台のフレネルレンズとは?
灯台のフレネルレンズは、灯台が発する光を収束し、強力な光線を発するために使用される光学装置です。
フレネルレンズは、19世紀にフランスの物理学者オーギュストン・フレネルによって発明されました。
フレネルレンズは、凸レンズを複数層に重ねた構造をしており、薄い縁のある多数の楕円形レンズで構成されていますが、この構造により、灯台の光を極めて強力な光線に収束させることができます。
また、フレネルレンズは、周囲の光を遮らず、360度の視野を確保することができます。
フレネルレンズには、種類がいくつかあります。灯台の距離に合わせてレンズの大きさを変えることで、遠くまで光を届けることができます。また、レンズの模様によっても、光の形状や方向を制御することができます。
主に使用されるフレネルレンズには、以下の種類があります。
- 一次レンズ: 直径1~2メートル程度の大型のレンズで、非常に遠くまで光を届けることができます
- 二次レンズ: 一次レンズの周囲に取り付けられる、直径50cm~1メートル程度の小型のレンズで、広い範囲を照らすことができます
- 三次レンズ: 二次レンズの周囲に取り付けられる、直径10cm~50cm程度の小型のレンズで、より精密な光を出すことができます
- フラッシング・レンズ: 光を短時間に強力に発することができるレンズで、船舶などに注意を促すために使用されます
これらのフレネルレンズによって、灯台は船舶や航空機などの安全を守るため、重要な役割を果たしています。
しかし、実際のこれらを見る機会はなかなかないでしょう。
灯台の仕組みに欠かせないフレネルレンズを種子島竹崎灯台から紹介、海上保安庁の特別公開日
第十区海上保安庁のサービスがすごかった。
何とヘリコプターが飛んできて、内部まで公開するというサービスぶり。
ヘリコプターの撮影はスローシャッターでないと墜落中に見えてしまう
ヘリコプターは動きが比較的遅いので、スマホでも撮影は簡単なのですが、実は普通に撮影すると、プロペラが止まってしまいます。
プロペラが止まってみ有ると、何だか墜落している最中のヘリコプターみたいな写真になってしまいますし、ネット上の写真もそれが多いです。
この写真は、プロペラが止まって見えないよう、可能な限りシャッター速度を落として撮影しています。ISOは50まで落として、1/40秒ほどで撮影しています。
スローシャッターで撮影すると手振れが起きやすい
ローターに動きが出るように、シャッタースピードを1/40でヘリコプターを撮影すると、肝心のヘリコプター本体がブレてしまいます。
カメラをしっかりホールドして、軽く流し撮りする要領で、ヘリコプター本体がブレないように撮影しています。
着陸したヘリコプターは、もう子供たちの餌食状態です。でも丁寧な対応をしてくれる海上保安庁の職員の方々達に感謝です。
特に男の子たちには大人気なヘリコプターでした。
第十管区海上保安本部 巡視船たかちほの特別公開
海上保安庁は、巡視船も公開しています。種子島は、自衛隊の演習も公開していますから、マニアの方にはたまらないです。
特別公開の日は、海上保安庁のマスコットとして活躍している、うみまるとうーみんさんも参加です。
【写真の説明】
・まずは受付、予約のはがきを確認します。
・巡視船「たかちほ」が接岸するのを待ちます。
・たかちほが接岸しました。いよいよ乗り込みます。
・巡視船からの眺めです。
・巡視船には何やらアンテナなどが一杯
操縦席にも入れます。子供たちは大喜び。
ラーダーの画面など、マジマジと観察しましたが、計器類は念のため写真は控えておきます。
巡視船に備え付けてあるボートですが、ジェットバイクどころではない、どう猛な機動力と速度。これに追われたら逃げられる船はないでしょう。
海上保安庁の「うみつばめ」も上空を何度も飛行する大サービスっぷり。
Amazonで売れてるDVD(Blue=Ray)息抜きにどうぞ!
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新世紀エヴァンゲリオンの劇場版が売れてます。
庵野秀明, 鶴巻和哉, 中山勝一, 前田真宏 (監督)
灯台の仕組みに欠かせないフレネルレンズを種子島竹崎灯台から紹介のまとめ
第十区海上保安庁による竹崎灯台とヘリコプターの特別公開は大サービス状態でかなり満足でした。
何かの機会がないとめったに後悔されることは少ないのですが、特別公開は普段は見ることができないものを見ることもできますし、行ってみると楽しいです。
灯台の灯室(レンズが有る部屋)は、頭をぶつけるかも知れないので、ヘルメット着用などが必須で有ることから、特別公開でも一般には公開されていないことが多いのです。
とはいえ、フルネルレンズにご対面したい場合は、現地で交渉してみる価値は有ります。
私の場合は、ヘルメットも貸与していただき、灯室に入る許可を頂きラッキーでした。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
https://tn-surf.com/minamitane-festival/