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初心者も参加できた種子島ロケットマラソンの復活を願って

02/22/2023

種子島にかつて「ロケットマラソン」という行事が有ったことをご存じでしょうか?

種子島の北部、西之表市を出発して、高低差の激しいルートを走るという過酷なコースでしたが、そのゴール地点は、種子島宇宙センターだったのです。

ゴール地点では多くのボランティアの方々や、よさこい踊りも披露され、盛り上がるマラソン大会でした。

また、フルマラソンだけでなく、ハーフマラソンや、10km、3kmなどの選択も可能でしたし、性別だけでなく、年齢別に優勝者が表彰されており、マラソン初心者も気軽に参加できるお祭りでした。

このロケットマラソンの復活を祈って記事にしていますので、ぜひ最後まで読んで頂きたいです。

種子島ロケットマラソンの復活を願うことについて

今はなくなってしまったのですが、かつては種子島ロケットマラソンという行事が有りました。

西之表市から、火縄銃の号砲(陸上競技のスタート用のものでなく、火縄銃と言うのがミソ)でスタート。

「ロケットマラソン」は、2015年に初めて開催されたイベントで、参加者は、宇宙ロケット発射台を背景にした、美しい景色を眺めながら、種子島宇宙センター内を走ることができました。

距離はフルマラソン (42.195km) とハーフマラソン (21.0975km) など、いくつかのメニューが有り、一般ランナーからロケット打ち上げ関係者まで、幅広い参加者がいます。サーフィンカメラマンも、ゴール付近で待機です。

まだ選手たちが到着する前のゴール付近のコース、種子島ですから交通量もまばらです。

関係者は各所に配置されていますが、種子島のマラソンコースは、高低差が激しくて、日本記録などはおそらく出せないことが特徴で、とにかくハードです。

種子島のロケットマラソンゴール近辺1

種子島のロケットマラソンゴール近辺1

ロケットマラソンは種子島宇宙センターがゴール

42.195km先の南種子町にある種子島宇宙センターがゴールになっていますので、種子島をほぼ縦断するコースとなっています。

ロケットマラソンスタート地点

ロケットマラソンスタート地点

ロケットマラソンスタート地点

カメラマンは、スタート地点から先にゴール地点に移動してランナーさん達を迎えます。

ゴール近くには、「ダッチェの坂」と言う、このマラソン最大の超難関が待っています。

ダッチェの坂とは、登っても登ってもまだ登り!という、南種子町にある最大の難所で、そこを超えるとゴール地点の種子島宇宙センターです。

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ロケットマラソンの難所、南種子町のダッチェの坂とは?

実は調べても良くわからないのがこのダッチェの坂という名前の由来です。

ダッチェと言えば坂本龍馬が宿泊したとされる旅館ですが、それは長崎市中心部にある浜町地区にあり、旅館の名前は「オランダ屋旅館」、通称「ダッチェ旅館」とも呼ばれますが、これは長崎に有りますので種子島とは直接は関係はないようです。

参考までに、長崎にあるダッチェの坂の長さは約700mで、オランダ商館と種子島藩の交流の歴史が残る貴重な観光スポットの一つとして知られていますが、ダッチェの坂にはオランダ商館跡や屋敷跡、古い民家などが点在しており、歴史的な建造物や遺跡を見ることができる貴重なスポットでもあり、現在はレストランや土産物屋などが並ぶ、長崎市内の観光スポットとしても有名とのこと。

長崎のダッチェの坂は、オランダ商館と種子島藩との間で行き来する際に利用されていたとされ、オランダ人たちがこの坂道を利用したことから「ダッチェの坂」と呼ばれるようになったと言われているそうですが、種子島のダッチェの坂は、長崎の坂とはだいぶ事情が違います。

種子島にあるダッチェの坂は、おそらく長崎のダッチェの坂と似ていることから、いつしかそう呼ばれたのではないかと推測していますが、ロケットマラソン最大の難所とされています。

またこの坂道は、民家やレストランなどは全くなく、ただの曲がりくねった山道ですし、登り坂がやたら長いのが特徴です。

ロケットマラソンでは、この坂で脱落する方が多いので、給水所や救護隊が待機している場所でも有ります。

そして、最後のゴール地点の宇宙センター直前もまた登りで、参加者は体力と気力を振り絞って、この坂を駆け上がります。

写真は、宇宙センタ直前の最後の上り坂です。

親子で走る参加者も居ます。参加できるコースが豊富で、3kmという短いコースも有りますので、小学校低学年でも参加できるロケットマラソンは、フルマラソンのお父さんが走ってきて、終盤の子供の3kmスタート地点から親子で一緒に走ることも可能なのです。

この最後の坂を登ればゴールまでもう少しです。

フルマラソンの若手男性たちが次々と姿を現しました。

ロケットの中継などで見たことが有る某団体の広報の女性の方も走っていました。

さすがは種子島の広報担当者の女性です。フルマラソン中であるにも関わらず、怪しいサーフィンカメラマン(私です)にもこの笑顔です。

ありがとうございます。

もちろん沢山のメニューが有りますから年配者の優勝も夢ではない

種子島ロケットマラソンは、その種類の多さに特徴が有ります。

まず特徴的なのが、年代別及び男女別に順位が競われますので、50代でも60代でも優勝が可能です。

距離は、フルマラソン、ハーフマラソン、ハーフ、10km、5km、3kmから選択できますので、自分の体力に合わせて無理せず走れば(歩いてもOK)、出発して8時間以内で有れば完走証明書を手にすることができます。

実に多彩なプログラムで、他にここまで多彩なマラソン大会はないかと思います。

全員にゴールテープが用意されてる周到っぷり

まとめてゴールに多数で駆け込んだ場合は別ですが、基本一人ずつゴールテープを用意してくれます。なんという気配り。

マラソンを走る前に配られる参加賞に種子島の名産品の焼酎が有る件

参加者には事前に、参加賞として商品が配られます。

一般のマラソン大会は、ゼッケンだけ配られて参加費は1万円なんていうこと有りますが、種子島のロケットマラソンは違います。

年によって内容は変わりますが、特性のTシャツやタオルはまず定番、そしてなんと宇宙食や地元の安納芋(小さめの芋)、走ってるときの栄養補給の氷砂糖やうどん(いつ食べるのだ)、おにぎり、ペットボトルのお茶にスポーツドリンク。

まさに儲ける気がまるでない参加賞となっています。

種子島のロケットマラソンではもはや有名なことでしたが、これらの品々に混じってなんと焼酎のペットボトル(そのまま飲めるもの)がしれーっと入っています。

もちろん走る前に焼酎を飲んではいけませんが、知らずに口に含んで吐き出したっていう話は沢山あります。

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もちろんランナーにはスタート地点で事前に周知されていますが、聞いていない方も居るようです。

完走後は種子島宇宙センターのロケットの下の日陰など、ゴールを待っていた仲間や家族と一緒にお弁当を食べてくつろぎます。

種子島のロケットマラソンゴール近辺11

種子島のロケットマラソンゴール近辺11

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マラソンは雨天でも決行です

雨天でもマラソンは決行です。

テントの中には、各部門の入賞者が待機して、3位までが確定するのを待っています。

これは大雨で決行された時の写真です。

雨のロケットマラソン0

雨のロケットマラソン0

3位まで確定するとすぐに表彰式です。

種子島と言っても、上位3人はかなりの記録ですし、内地からはるばる来る方も大勢います。

表彰式の最中でも、続々とゴールしてきます。

雨に中のフルマラソン参加者のすがすがしい笑顔です。

たしか、2位の方を30分くらいぶっちぎっていたので(凄すぎ)、表彰式までかなり待たされた方だったと記憶しています。

マラソン大会の着替えなどの荷物は、スタート地点で預けて、バスでゴール地点に運んでくれていますから、雨でもゴールしてから着替えが出来ます。

(赤い袋が預けた荷物です)

女子の部フルマラソン優勝者

女子の部フルマラソン優勝者

大雨のロケットマラソンを支えるボランティアさん達

もちろん地元の中高生たちです。大雨でも元気に頑張っている姿には頭が下がります。

女の子たちは、明るくて楽しい雰囲気です。

ゴール担当は、カッパを着てのボランティア活動です。立派です。

雨のロケットマラソンのボランティアの方々8

雨のロケットマラソンのボランティアの方々8

ゴール地点の種子島宇宙センターには、地元のよさこいチームも出動

大雨の中で頑張るよさこいチームの踊りを披露します。

写真は中種子町のよいらいKINGですが、南種子町からも少人数ですが参加していました。

当時はカメラの雨対策が不十分でしたので、踊りはあまり撮影していなかったのが残念です。

雨のロケットマラソンのよさこい9

雨のロケットマラソンのよさこい9

普通は雨の中踊るのはないかと思いますが、種子島は有りです。頑張っている女の子に敬意です。

この時の種子島の土砂降りは物凄かったのですが、頑張るよさこいメンバーたちは凄いです。

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ロケットマラソンの表彰はとっとと行われます。

色々な参加コースがあり、年齢別や性別で順位が競われますが、入賞者が3人揃えば参加コースごとにとっとと表彰式が行われます。

この年のフレッシュ種子島の方が賞状を用意しています。(当時は、大雨と機材がイマイチです撮影枚数が少ないのが残念です)

実は、フレッシュ種子島も復活してほしいと願っています。

フルマラソン参加費は約4000円、主催者は完全に赤字ではないでしょうか

これだけ参加賞を配って、4,000円では主催者は完全に赤字な気がします。

西之表市、中種子町、南種子町など自治体負担として運営費は毎年1市2町で負担することになりますし、警察や消防、協賛企業などの負担も大きかったのでしょう。

大会には地元の中高生のボランティアの方々も参加してロケットマラソンを支えていましたが、年々参加者が減ってしまいました。

種子島以外の参加者は、島までの交通費や宿泊費が別途必要なことも参加者が減少していった原因かも知れません。

2018年、第30回で幕を閉じたロケットマラソン

鹿児島マラソン大会が行われるようになったなど、種子島マラソンは参加者が減少していき、各市町の運営費の確保が困難になったためと発表されています。

自治体の予算が確保できないっていうのは、厳しいですね。残念です。

初心者も参加できた種子島ロケットマラソンの復活を願って まとめ

馬毛島特需でロケットマラソンの復活を期待していますが、簡単にはいかないのが現実でしょう。

とはいえ、参加者が増える見込みが有れば、種子島のロケットマラソンも復活することが出来るかも知れません。

種子島のロケットマラソンの復活に期待しています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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