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種子島のH3ロケットコンテナが島内陸送される様子

12/11/2022

島内2023年のH3ロケット初号機の打ち上げは、失敗に終わってしまったのが残念です。

このロケットを種子島内での輸送状況はなかなか見ることだ出来ません。

この記事では、種子島でのロケット島内輸送の風景を、写真を交えて紹介しています。

是非最後まで楽しんでください。

種子島でH3ロケットコンテナが島内陸送される様子、初号機は打上げ失敗でしたが頑張れ!

日本の新しい基幹ロケットH3の輸送コンテナ

日本の新しい基幹ロケットH3の輸送コンテナ

種子島のロケット輸送は島間港からロケット発射場まで陸送される

種子島と言えば、鉄砲伝来の地、安納芋などが有名です。

やはり国内唯一の大型ロケットの発射場が目玉でも有ります。

先日、新型のH3ロケットの打ち上げが失敗してしまいました。

でも、めげることなく頑張って次世代のロケット打ち上げに挑戦して欲しいと感じています。

さて、種子島の紹介サイトですから、ロケットの記事は外せません。

今回は『H3ロケットコンテナの島内輸送』について記事にします。

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種子島のロケット輸送の現場はかなりオープンだった

コンテナの水切りってなに?

種子島で打上げられるロケットは、島間港まで船で運ばれます。

そして、ロケットが入ったコンテナ2個を深夜の公道を使って大型ロケット発射場まで運びます。

島間港でロケットコンテナを陸に上げる作業が行われます。

この陸揚げの事を現地では『水切り』と呼んでいます。

2台の大型クレーンを巧みに操り、船から陸に上げる作業は必見です。

まさにプロフェッショナルの技です。

種子島のロケット輸送は、以下のスケジュールで実施されます

  1. 島間港にコンテナ到着、すぐに水切り作業:(作業エリアに入らなければ撮影OK)
  2. ロケットコンテナ輸送の専用トレーラーにコンテナを積みかえて、夜まで島間港で待機(撮影し放題)
  3. 深夜10時ごろ、ロケットコンテナは島間港を出発
  4. 深夜12時頃、中間地点の上中交差点を通過(撮影に人気の場所で)
  5. 深夜2時頃に、大型ロケット発射場に到着

 コンテナの移動速度は歩く程度の速さ

ロケットコンテナの移動中は、先導者や誘導係員、パトカー数台などを伴って行われます。

このとき、移動ルート上の各所で待機しての撮影が可能です。

また、テレビ局の取材班がビデオを回している場合も有ります。

深夜の撮影ですから、手振れを起こしやすく撮影に失敗しやすいのです。

対策として、コンテナの移動速度は遅いですから、三脚を用意すると良いでしょう。

種子島のロケット輸送は警備が厳しい?いいえ撮影自由です

大事なロケットの輸送ですから、警察や警備員が沢山いて近寄れば追い出されそうなイメージです。

しかし、実際はかなり近くまで行けますし、撮影も自由ですから、誰でも写真に収めることができます。

南種子町の島間港はここになります。

水切りが行われる島間港でも作業の見学は自由

この水切り現場で恐る恐る『コンテナ水切りを撮影しても宜しいでしょうか?』と関係者らしき方に確認しました。

すると、『コーンの外側からでしたら、どうぞどうぞ』という返答でした。

つまり、誰でもロケットの島内輸送の風景撮影ができます。

もちろんコンテナ内のロケットの雄姿は拝めません。

それでも、バカでかい輸送用のコンテナだけでも迫力があります。

特に撮影の規制はされない様子ですが、ネット上にロケットコンテナ輸送の写真が意外と少ないのは不思議です。

種子島のロケット輸送は意外にも人気が無い

ロケットコンテナの水切りや島内輸送で、観客でごった返すなんてことはまずありません。

島間港での水切り作業を見に来る方もまばらです。

そして、名所である上中交差点の信号機回転も見ている方は少なしです。

観客よりも作業関係者の方が多いかも知れません。

種子島の方にとっては見慣れた光景ですから、コンテナ移動は見に来ることはあまりないのかも知れません。

撮影する方にとっては、お祭りみたいにごった返しているよりは、かなり撮りやすい環境です。

種子島のロケット輸送日はどうやって知る?

島内のロケット輸送日は、秘密ではないが積極的にPRはしていない様子

現地に住んでいても、この島内輸送はPRされるわけではないので、気が付かない場合も有ります。

では島内輸送の日時を知るにはどうする?

以下の方法があります。

南種子町の道路に『交通規制』の看板が立つ

南種子町の深夜の交通規制の看板は、島内でロケット輸送が有るときに設置されます。

交通規制の看板から、ロケットコンテナの島内輸送の日時が判ります。

これは、種子島在住の方しかわかりません。

南種子町の公式HPに、交通規制の情報が掲載される

役場のHPでも、ロケットコンテナの島内輸送に伴う交通規制情報が掲載される場合は、ロケットの島内輸送日時を確認できます。

ロケット打ち上げ情報や、ロケット打ち上げの見学場所は、役場のHPに丁寧に掲載されます。

島内輸送については、現地の交通規制情報から読み取ると良いでしょう。

打ち上げ関連会社等のHPには、種子島島内陸送については全く掲載されていません。

混雑するのを避けているか、今後も積極的なPRは期待できません。

最良の方法は、『南種子町役場に電話で島内輸送日を聞く』ことです。

島内輸送日は判らないと言われた場合は、日程が確定していない場合があります。

そのときは、日を置いて確認する事をお勧めします。

ずばり、島内輸送日を地元の宿の方に聞く

サーフトリップついでに、年に数回しか行われないこの島内輸送を見たい場合は、事前に島の宿の方に聞いてみるのも良いでしょう。

南種子町の宿は、関係者が宿泊予約をしますから、ロケット関連の日程に詳しいです。

海が荒れると、水切り日程がずれる時がある

種子島名物のロケットコンテナ島内輸送目当てに島に来られた方で、海が荒れていたため水切り日程がずれて、がっかりされた方も居るでしょう。

ロケットコンテナの島内輸送日程は、海が荒れた場合など、ずれることがあります。

H3ロケット失敗、頑張れ!ロケットコンテナ島内輸送、水切り風景

輸送船からロケットコンテナを水揚げするシーンは圧巻です。

クレーン2台を使っての芸術的な職人技を見ることができます

ロケットコンテナ水切りの一部始終を写真で紹介

ロケットコンテナは、午前中に島間港に運ばれます。

コンテナは、大小2つありますが、同じ船で運ばれますが、遠くで見ると船は小さく見えます。

船が到着すると、船のデカさにちょっと驚きます。

写真は船の甲板が開く様子です。

開くとき、船の上で逆Vの時になっている部分が折り畳み式甲板で、前後2か所に有ります。

(船によっては、シャッター形式になっているものもあります)

既に陸揚げ用のでっかいクレーン2台が待機していますから、撮影はこのあたりから開始すると良いでしょう。

ここからクレーン2台による職人芸を見ることができます

【水切りの具体的な説明】

まず、2台のクレーンでコンテナを湯輸送船から吊り上げます。

でも、どうやってトレーラの上に降ろすのでしょうか。

このままでは、ロケットがでかすぎて無理っぽいのですが?

まず2台のクレーンが連携して、コンテナの片側をクレーンの手前側に移動させています。

なぁるほど。片方から陸側に移動させていく様です。

クレーンオペレーターの熟練した職人芸

大事なH3ロケットが入っていますから、2台のクレーンの絶妙な連携で慎重に作業を進めているのが判ります。

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コンテナの大半が、トレーラー側(陸側)に移動しました。まさに息をのむ作業です。

そしてロケットコンテナは、完全に陸側に移動しました。まさに神業のクレーン操作です!

コンテナを受取る作業員の方々も動き始めます。

トレーラーへの積載

クレーンの職人芸はまだ続きます。今度はトレーラの方向に合わせてコンテナを90°回転する必要があり、ゆっくりと回し始めます。

コンテナの角度をトレーラの方向に合わせ、性格無比なクレーン操作で荷台にコンテナを近づけていきます。

トレーラの真上まで移動させます。

トレーラーは、コンテナの前側を積載し、コンテナの後ろ側には別途自走する台車(写真左下)の上に置かれます。

このトレーラーと後ろの自走する台車の組み合わせです。

これが、宇宙センター内の曲がりくねった道路を器用にスムーズに曲がりきることが出来る秘訣です。

無事トレーラにコンテナを積載完了、後は陸上で待っていた方々の担当です。

人間とコンテナの比較で、いかにコンテナがでっかいかが判ります。

特殊なトレーラーにロケットコンテナを設置

ロケットコンテナを完全に積み終わって、役目を終えたクレーンは移動します。

運び終えた後は、空になったコンテナを返却しますが、この時は観客は殆ど居ません。

どうですか?このロケットコンテナの大きさ。

で・でかい!ロケットのデカさが判りますね。これでロケットの1段目部分です。

ロケットの2段目は、別のちょっと短いコンテナが次に続いて輸送されます。

どんな感じで船に収まっているのか見てみたいものです。

ロケットコンテナを前から見てみると、やっぱりでかいですね。公道を走る雄姿を見るのが楽しみです。

後ろの方に2段目の小さいコンテナを積んだ別のトレーラも見えます。

これがロケットの二段目です。

2つのロケットコンテナで運ばれた1段及び2段ロケットは、種子島の大型ロケット発射場の整備棟内で組立てられ、一つのロケットになります。

土日関係なしのロケット関係者

土日だったので私は会社が休日だったこともあり、この撮影に行ってきました。

ロケット関係者は、打ち上げ関連の仕事の場合、土日や昼夜も関係なく勤務されている様子です。

作業だけでなく、業務記録も必要ですから大変な作業です。

これは、おそらく打上げ関係者が業務撮影をしていると思われるシーンです。

土日でも働く関係者

土日や深夜も働く打上げ関係者

島間港での水切り作業を無事終えて、夜の島内輸送まで港で待機するロケットコンテナです。

当日の深夜に島内輸送関連の業務が有るかと思います。

沢山の方々の努力でロケットは打ち上げられていることを、種子島では実感できます。

土日でも働く関係者 水切り後、深夜の業務に備えます

土日でも働く関係者 水切り後、深夜の業務に備えます

(余談)この日の深夜にロケットコンテナの島内輸送が行われました。

しかし、ロケット発射場に近づいた深夜にコンテナがずっこけそうになるトラブルがニュースを駆け巡りました。

写真は有るのですが、本記事ではその件は取り上げないことにします。

H3ロケット失敗、頑張れ!ロケットコンテナ島内輸送を写真で紹介

種子島でのロケット輸送は、島間港を夜の10時頃に出発します。

そして、約2時間後に中間地点に上中交差点(港から約10km)を通過します。

ここが島内輸送撮影の人気の場所ですが、普通に民家の前を通り交差点も通過します。

夜間に輸送されますが、観客はあまり居ません。稀にテレビ局の取材が有ります。

別の機体の輸送風景

ロケット機体輸送の別の写真を紹介します。

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向きを変えられる種子島の信号機

種子島のロケットコンテナの輸送路は、電線も交通誘導標識もでっかいコンテナが通過できるよう、ちょっと高めに設置してあります。

また、南種子町の名物、向きを変えることが出来る信号機も面白いです。

コンテナの通過時に、紐で信号機を回すことで向きを変えることができます。

社写真の通り、ロケットコンテナ通過時の信号機の退避作業は、『人力』で操作してます。

無線機を片手に信号機の下で紐を掴んで待機している写真です。

このように、人力で信号機を回すことで、ロケットコンテナが交差点を無事通過させることができるのです。

種子島で、ロケットコンテナ島内輸送を見るチャンスがあったら、この向きを変えることが出来る信号機もぜひ見てください。

深夜のロケットコンテナ島内輸送を見に来た方でも、この原始的な可動式信号機に気が付いていない方も多いのかも知れません。

おもちゃみたいなデザインのトレーラーも有った

ここまで見ていた方には感謝の意味で、かつて面白いデザインのトレーラーが使われていましたので紹介します。

何てド派手なトレーラー、どうやらベンツです。値段も凄そうです(笑)

これを作った会社も素晴らしいですが、採用した輸送会社も素晴らしいです。

このど派手でおもちゃみたいなベンツのトレーラーですが、ネット上ではあまり見ないのではないでしょうか?

私が9年位前に一度だけ見て撮影したのですが、それ以降は違う車両になってしまい、その後は全く見なくなってしましました。

このトレーラーの種子島でのロケットコンテナ輸送は貴重かも知れません。

島間港から宇宙センターの中間地点、上中交差点はロケット輸送を見るのに大人気

深夜12時ころのロケットコンテナ輸送ですが、20kmほど輸送します。

輸送中に見るポイントは沢山ありますが、やはり中間地点で街中である「上中交差点」が人気で、見ている方も多い様です。

他、茎永の交差点での直角左折、センター内の大曲カーブなど、ロケットにとって難関な場所ほど観客の高型には好評です。

上中交差点でのロケットコンテナ輸送をドドーンと写真ギャラリーで紹介します。

種子島のロケット輸送、H3ロケットコンテナが島内陸送される様子 まとめ

H3ロケット試験機の打ち上げ失敗に終わりました。

残念でしたが、種子島でしか見ることができないロケットの島内輸送風景はいかがだったでしょうか?

大型ロケット打ち上げは種子島でしか体験できませんから、サーフトリップ等の際は、宇宙に一番近い島を感じてみてください。

今後のH3打ち上げ成功を祈念してやみません。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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